核家族化の進行や未婚化・高齢化。 単身世帯や核家族が増え続ける現在。地域とのつながりはおろか、都市部では隣に誰が住んでいるか知らないのも 当たり前という現状の中で、暮らしの一部や家族的な役割を 家族以外の他人とシェアするような、他人と家族のように ゆるくつながる動きがある。
様々なライフスタイルの中で、人は何をシェアしたいと願い、繋がっていくのか。今の様々な暮らし方を 探ってみた。
Q1一人暮らしの生活に「孤独」を感じることはある?
はいと答えた人の声
◎風邪をひいたとき、具合が悪くても自分で食事を準備したりしないといけないから
(女性/32歳/ホテル・旅行・アミューズメント)
◎仕事やプライベートでうまくいかないことが重なってしまうと誰かに話したくなる。働き始めたときは号泣しながら電話したことがあった
(女性/33歳/医療・福祉)
◎張り切って料理しても一人で食べるしかないとき。怖い夢をみたとき
(女性/36歳/学校・教育関連)
いいえと答えた人の声
◎好きなときにゆっくりしたり、友人と遊んだりしているから
(女性/28歳/医療・福祉)
◎自分のライフスタイルが確立しているから
(女性/40歳以上/ホテル・旅行・アミューズメント)
◎寮生活からの一人暮らしなので孤独でいる事にも抵抗がなくなっている
(女性/40歳以上/医療・福祉)
N=409 対象/社会人男女(男性206人、女性203人) (2016年3月「マイナビ学生の窓口調べ」より)
自分のペースを守りながら、 時々つながりたい単身者たち
一人暮らしは自分のペースで気ままに暮らせるのが魅力。でも病気になったり、落ち込んだり、一人では対処しきれないことが発生したとき、誰かと話したいときに、孤独を感じることがQ1から伺える。
Q2あなたは職場の人や友人に限らず、多くの人とつながりたいと思いますか?
Q3どんなつながりを持ちたいですか?(Q2で「はい」と答えた人)
N=1000 対象/20~40代のフルタイムで働く女性(「プレジデントウーマン2015年5月号」より引用)
SNS以外のつながりも欲しい女性たち
仕事や生活にSNSが拡がったことで、誰でも好きなときに自分の嗜好や目的に合わせたつながりを持つことが可能な現在。女性たちのつながりたい意欲は職場や友人の範囲を超えて広いが、一方でその繋がりはSNS以外で求めたい、と半数を超える人が考えているのが面白い。量が膨大で、真偽も測りにくいオンラインでの情報とは別に、フェイスtoフェイスで得られる一次情報を求めたいのかもしれない。
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