林 星奈さん
株式会社クリアコードパブリッシング デザイナー
福岡県出身。高校芸術科卒業後、専門学校に進学しデザインを学ぶ。デザイナーとして企業に勤務しながら結婚、出産を経験。デザインの勉強をもう一度しなおしたいと思っていたときに、現在勤めるデザイン事務所の社長と出会い、現職へ。
会社の仲間・社長・家族・友達。周囲の協力あってこそ今の私。

ノリのよさと明るさに加えて、仕事にも全力投球。2児の母とは、聞かない限り雰囲気から想像できない林星奈さん。デザイナーという職業は、まだまだ働く環境が整っていないことも多いが、彼女の働くデザイン会社は総勢6人中5人が女性で、そのうち4人がママ。そんなクリエイティブ集団で、力を遺憾なく発揮している。
24歳で第一子を出産した林さんにとって、働き続けることは必然の選択だったという。「家事や子育てに向いていないと自覚しています。もちろん子どもは大好き。でも、家の中で子どもと二人きりがずっと続くのは、正直きついと産後に実感。外に出て働いて、その分帰って子どもときちんと向き合う。そのメリハリが自分にとって必要でした」と素直に語る。
また、現在の職場に特別な思いを抱く。「近くに感じ、尊敬できる不思議な存在」という社長の存在が彼女の仕事観を大きく変えた。「私がこれまで思っていた〝社長〞のイメージとはかけ離れていてフレンドリー。妊娠・出産、育児で半ば諦めかけていた仕事に対して、のびのび働く環境や機会を与えてくれる。
この会社に入って、仕事ってこんなにやりがいがあったんだ! と気づけたし、理解ある社長のおかげで同僚や夫、両親など環境に感謝することができるようになりました」。「経営者の理解」と「働くママの感謝」の好循環は、必ずや結果を生む仕事へとつながっていく。

子育てポイント「絵を描き続けること」
幼い頃から大好きなのは、絵を描くこと。高校では芸術科に進み、将来は絵描きになる夢を今も持ち続ける林さん。朝早く起きて、キャンバスに向かう時間が充足のとき。「絵を描くのはライフワークです」。
働くママへの一問一答!
Q 子育てで気をつけていることはある?
A 自分が子ども達に育ててもらっている! と思うこと。実際子どものおかげで、一緒に成長し直している感じです。それと「大人の都合」を押し付けないことと、嫌になったら友達にすぐ相談! です。あとは、子ども達に「メリハリをつけて目と手をかける」。
Q 朝のラブラブタイムって?
A 先ほどの「メリハリをつけて、目と手をかける」の部分です。寝起きは子どもの機嫌がよくないので、起きてから布団でゴロゴロラブラブの時間があるんです(笑)。しないと子どもから「ラブラブしようよ~」と寄ってくるんですよ。
Q 夫は家事・育児に協力的?
A 協力的ですね。料理も好きだし、私より得意(笑)。「できることを、できる人が」というスタンスでお互いやっています。私が残業で遅くなるときもお迎えや家事をしてくれて助かっています。夫だけでなく実家の支援も本当に感謝しています。