「大分の世界農業遺産を巡るモニターツアー」に1泊2日の農村民泊で行ってきました。森の中でマイナスイオンをいっぱい浴びながら、先人たちが千年以上受け継いで来た知恵を目の当たりにしたり、里山のお宅に泊まり、温かいおもてなしを受けたり、強力なパワースポット、寺社仏閣を訪ねたり。大分県国東半島、身も心もフル充電した旅をレポートします。
大分・国東半島はマイナスイオンとパワースポットの宝庫だった
朝7:50、博多駅を出発。2時間半の道中「世界農業遺産とは?」を知るためのDVDを見たり、車窓を眺めたりしながら、まずは青汁でおなじみ、「ヤクルトヘルスフーズ」の工場へ。全国で販売されている青汁の原料となる大麦若葉やケールは、そのほとんどが、工場のある豊後高田市の契約農家で作られているのだそう。知りませんでした。
青汁がどうやって作られているか、どんな品質管理をおこなっているか、などの話を伺ってから工場の見学へ。実際の製造工程は企業秘密のため見せられませんが、参加者のみなさんからは「へぇ」「ほぉ」と感心の声があがっていました。ヤクルトヘルスフーズは世界農業遺産の応援もしており、地域の人々とともに歩む企業なんだな、と感じられました。
見学の後は3種類の青汁を試飲。
次に向かったのは、国宝・富貴寺。見学の前に、寺のすぐそばにある食事処「蕗の薹」で、地元の野菜中心の農家料理と、手打ちそばをいただきました。そば、美味しかった! 雰囲気のいい、素敵な佇まいのお店でした。
お腹も満たされたところで、富貴寺へ移動。地元のガイドさんの話を聞きながら見学しました。ここは宇治平等院鳳凰堂、平泉中尊寺金色堂にと並ぶ日本三大阿弥陀堂の一つで、九州最古の木造建築でもあります。写真撮影は不可でしたが、本堂の中に入って阿弥陀仏を拝むこともできました。
紅葉がきれいでした。
いよいよ世界農業遺産の現場へ
次は世界から次世代に継承すべきとその価値が認められた世界農業遺産の現場を見に、田染荘(たしぶのしょう)へ。クヌギの木が多いこの地域では原木しいたけの栽培が盛んで、生産量・品質ともに日本一なのだそう。そして雨が少なく農業用水に困っていた先人たちは、14世紀頃からクヌギの落穂が雨水を溜めやすい土壌を作ることを利用して、ため池を作り、水路を通して水田農業を行いました。この循環する農林水産のシステムが景観とともに800年近く継承されていることが、高く評価されているのです。海外からの視察も多いそう。
森の中を歩くのはとても気持ちが良かったです。
ため池。水路を管理する「池守り」と呼ばれる人も昔からいるそうです。
そして散策から帰ると、農村民泊の受け入れ家庭のおかあさんたちが迎えにきてくれていました。
地元の“おかあさん”のもてなしが温かい、農村民泊
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この日は3~4人グループに分かれて、それぞれの受け入れ家庭へ。荷物を降ろしたあとは夕食づくりのお手伝いをしたり、畑でジャガイモやサトイモ掘りをさせてもらったり。まるで故郷に里帰りしたようにあったかく迎えてもらえました。今回は4家庭にお邪魔しましたが、豊後高田市には、農村民泊ができる家庭が20軒余りあります。旅に行くだけでなく、そこに住む地元の方々とも交流したい人はオススメです。
●農村民泊の申込み・問合せはこちら
豊後高田市グリーンツーリズム推進協議会
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こたつに入って、心尽くしの夕食をいただき(美味しかった…)、楽しくお喋りしながら夜が更けていきました。
来年2018年1月26日まではこの田染地区で「千年のきらめき」というイベントが行われており、不ぞろいな田んぼのあぜ道に沿って光のレールが敷かれたイルミネーションを見ることができます。都心のイルミネーションとはまた違った、この地域でしか見ることができない、幻想的で美しく、上品なイルミネーションでした。地域の人たちが力を合わせて1万本のライトを並べて作ったそうです。写真がブレまくりでなんとも恐縮ですが、これは写真でなく、ぜひ現地の冷たく冴えた空気の中で見てほしい光景です。
イベント「千年のきらめき」