若くて元気なときはいいけれど
老後の病気やケガのために民間の医療保険に加入しておきたい。
保障は一生涯続いて
保険料はずっと上がらないものがいい…こんなご相談をよくいただきます。
ここで医療保険に加入する前に考えて頂きたいことがあります。
「なんのために医療保険に加入するのか」ということです。
病気やケガが心配だから…と答えるかたもいらっしゃると思いますが
さまざまな医療行為の中で民間の医療保険が役立つ部分は限られています。
入院したときの給付金や、手術を対象としたものが多く
一回の入院もさまざまな日数制限が設けられています。
通院の入院を伴うことを条件に日数制限を設けて支払うものがほとんど。
国の社会保障制度である健康保険は、入院、手術以外にも
通院、薬代、検査料など
さまざまな部分が保障されており
ひと月の医療費が高額になったときは「高額療養費制度」などさまざまな制度があります。
心配だから、安心のために保険に入っておきたい。という気持ちはよくわかるのですが
まずはすでにみなさんが加入している健康保険の保障を確認することから始めてみませんか。
え~っ!3割負担だけが健康保険の保障だと思ってたけど、こんな保障があったの?目からウロコでした。という方も。
国の社会保障と税の一体改革大綱に、医療制度の変化の流れが打ち出されています。
これらの変化に対応するにはどのような備えが必要になるのか
今後の政策を視野にいれて医療保険を検討することが大切です。
健康保険料や介護保険料を支払っていく老後資金はどの位必要なのか
健康保険制度でまかなえない部分はどこか
なにを民間の保険で保障して欲しいのか、よく考えてみましょう。
「なんとなく」心配していることを
「具体的に」なにが心配なのか考えていきましょう。
具体的な答え、備える方法がみつかると思います。
情報が氾濫している時代に
じっくり考えてみることはとても大切だとおもいます。