乳がん経験が生活や育児を変えた。
子どもたちはニコニコ笑顔のママが好き!
フリーの編集者、ライターとして在宅で仕事をしている坂内和泉さん。大学卒業後、東京で勤務していたが、震災をきっかけに2人の息子と福岡へ避難してきた。親戚も友人もいない福岡に来て、誰にも頼らずに一人で仕事と育児をこなす日々。気持ちに余裕が無く、子どもを連れて出かけても、待ち時間があればPCを広げて仕事をしてしまう。
「目の前のことをこなすのに必死で、怒りっぽい母だったと思う」と語る。その後、乳がんが発覚し、20回にもわたる入院生活を過ごすことに。その間、東京にいた夫が3週間ごとに福岡へ来て家族を支えてくれた。
人に頼らざるを得ない環境を経験して初めて、適度に力を抜くことを覚えた。病気のあと、一時期は食生活に極度に厳しくなり、冷凍食品もレンジも使わなかったが、考え直したという。
「無理して完璧な食事を出してイライラしているママと、少し手を抜いてもニコニコしているママだったら後者の方が良いなと思って」。
最近は保育園や学校の役員を務めたことをきっかけにママ友の輪が広がり、互いに協力し合える関係に。「将来は、ママたちが子連れで集まって飲めるような食堂を作りたい。そこで、乳がんで学んだ食や病気の情報発信もできたら」と、夢を語ってくれた。
子育てポイント…子どもと向き合う時間作り
在宅の仕事はプライベートとの切り分けが難しく、少しでも時間があれば仕事をしてしまいがち。後片付けの時間が浮いた分、子どもとしっかり向き合うと決めて購入した食器洗浄機。時間と心の余裕ができ、宿題や勉強を見てあげられます。
『フリー編集者、ライター』
坂内 和泉さん
埼玉県出身。大学卒業後、東京でコピーライターとして広告制作会社に入社。就職情報会社へ転職後、広告デザイン会社に入社。独立して印刷物からWebへ仕事の幅を広げる。震災をきっかけに福岡へ母子避難。
[家族profile]長男:13歳 次男:7歳