マリッジカウンセラー直伝のストレス解消法

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 1回目の結婚のとき、私はマリッジカウンセリングに通っていた。あのカウンセリングがなかったら、今の暮らしはなかっただろう。そう、変な話だが、マリッジカウンセリングのお蔭で私は「幸運にも」離婚したのだった。もちろん通い始めたのは、夫婦仲を改善するためだった。一生添い遂げるために、嫌がる夫を連れて、私はカウンセリングのドアを叩いた。

 私にとってカウンセリングは一縷の望みだった。しかしやる気のない夫は初回のカウンセリングでカウンセラーのMs.ゲールに悪態をつき、「今日は彼女がどうしてもって言うから来てやったんだ。2回目はないから」と言って途中で部屋を出て行ってしまった。がっくりと肩を落とす私にゲールは「これからあなた1人で通いなさい。あのご主人とどう付き合うか、それを学ぶことが大切です」と1人でカウンセリングを受けるよう促した。

 しかし実際にカウンセリングが始まってみると、ゲールが力を入れたのは、夫との付き合い方よりも私のメンタルを元気にすることだった。当時、渡米して仕事を失い、言葉も不自由だった私は夫に無能扱いされていた。日本食を食べることも許されず、また、日本人を見かけることもない孤独な環境の中で、私は縮こまっていった。そんな私に彼女はセッションごとに「宿題」を出した。それは私に再び「健康的な思考」をもたらしただけでなく、今の生活にも良い影響を与えているので、ここにシェアしてみる。

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①1時間だけ、不安をシャットアウトする:
絶え間ない不安に苛まれていた私に、彼女は1日1時間だけ、意識的に不安をシャットアウトする時間を作るよう言った。
②趣味を探し、それを実行する:
「趣味なんかやっている場合では」と思ったが、ゲールと話し合って見つけたラテンダンスの趣味は、効率の良いストレス解消法であるとともに、自己肯定につながる大きな鍵となった。
③感謝していることを書き出す:
心が荒れ模様のときはノートを広げ、10個書き出す。
④自分を褒める:
声に出して褒める。自分は自分の味方であるよう心掛ける。
⑤元気の出る言葉をよく見える場所に貼っておく:
アナログな方法だが、意外なほど心が慰められた。

彼女がくれた言葉のリストの中から、私のお気に入り3つを紹介する。

Everything comes to you at the right moment.
~全てのことが、あなたにベストなタイミングで訪れる~

Facing challenges makes you stronger.
~困難に立ち向かっているとき、あなたは成長している~

There is not just one choice.
~選択肢はひとつではない~

 この他、ゲールにもらった「理想の男性を見つけるための宿題」は、思いもよらない結果をもたらした。まるで魔法のようなその宿題については、また次号で紹介してみよう。

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猪股るー

元アヴァンティ副編集長。2016年1月にロサンゼルスにて広告代理店「Ru-Communications LLC」を起業し、日本企業の全米進出をサポートしている。著書に『愛する日本の孫たちへ』(桜の花出版)、韓国で出版された語学テキスト『チョルムン イルボノロ マルハジャ(今どきの日本語で話そう)』(サラミン出版)などがある。
WEB www.RuCommunications.com

written by 編集部