“教育の有り方”の変革に挑む菊池省三さん、教育を軸にした全国初の地方創生へ。

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教育実践研究家 菊池省三さん

1959年、愛媛県八幡浜市出身。山口大学教育学部卒業後、北九州市の小学校教師として勤務。2015年に退職した後は、教育実践研究家として全国の学校や地方自治体等に入り、年間200回以上の講演や実践活動を行う。文部科学省「<熟議>に基づく教育施策の在り方に関する懇談会」委員。著作本多数。
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“教育の有り方”の変革に挑む菊池省三さん、教育を軸にした全国初の地方創生へ。

 小学校教師として子ども達と真剣に向き合い、学級崩壊した教室を次々と再生させてきた菊池省三先生。NHKのTV番組「プロフェッショナル(仕事の流儀)」やテレビ東京「たけしのニッポンのミカタ」、日本テレビの「世界一受けたい授業」などメディアで紹介されるたび、大きな反響を呼ぶ教育実践研究家だ。その原点は、「子供を育てるのではなく、人間を育てる」。人間形成に大きな影響を与える「コミュニケーション力」に焦点をあてた独自のメソッドと実践法は、教育界のみならず、全国の地方自治体や民間企業にも広がっている。

菊池学級

菊池学級

コミュニケーション力を高めて
「他者を思いやり自ら考え、行動する人間」へ

 コミュニケーションという切り口から人を育てる菊池先生の指導、いわゆる「菊池学級」には、日々の生活を心豊かに過ごすためのヒントが満載だ。例えば、他人の良いところをどんどん見つけて相手に伝える「ほめ言葉のシャワー」。「人はほめられると自信を持ち、個性が一層輝き出します。また、伝える方も他者を理解し、互いを認め尊重する「熟議」の姿勢が培われて人間関係が深まり、お互いが生きやすくなるんです」。その効果は学校の現場に限らず、地域や家庭、職場でも同じ。仕事上でコミュニケーションは取れている、と思っていても実際は、伝達や指示、命令、叱咤や激励に終始していることが多いそうだ。だが本来のコミュニケーションとは、お互いを認め、励まし合い、共に成長するためのもの。組織の生産性を高めたい経営者や、人との関係性が大切な看護職、営業職など、多くの社会人が菊池先生の方法論に注目しており、「大人版菊池学級」も全国各地で開講している。

授業風景

授業風景

人生は更新の連続
ポジティブな意識と言葉が成長のカギ

 「社会を形成する一人一人が、他者との対話を通して考え続ける人間を育てたい」と願う菊池先生。その教えに賛同する人々から、自然発生的に生まれた教師の学びの場「菊池道場」は今や全国58支部に増え、教育行政も徐々に変わりつつある。また、地域社会への影響も目覚ましい。菊池先生を「教育特使」に迎えた高知県いの町では、2016年から「菊池学園」を創設し、子供と教師、学生や保護者など町民ぐるみの人づくりを推進。教育を軸にした、全国初の地方創生の取り組みだ。「町民と行政が一体となった、これからの教育モデルを全国にも広めたいですね」。

 そんな菊池先生が読者にくれたメッセージは、「最終学歴を、最新学習歴と考えよう」。知識量だけでなく、何事も学び続ける意識を持つこと。そしてポジティブな言葉で人と語り合う姿勢があれば、人生はきっと豊かになる。教育界の風雲児は、どこまでも深く、温かい眼差しで人々の成長を支え続ける。

高知県知事表敬訪問

高知県知事表敬訪問

菊池道場北九州映画祭

菊池道場北九州映画祭

people-logo2018年の注目People
何かを成し遂げる人、物事を追究し続ける人、課題を見つけて解決したり、アイディアを形にしていく人、そういう人の人生観、仕事観は説得力があるし、魅力的だし、応援したくなったり、憧れたりできる。福岡にはそういう人がたくさんいます。県内や全国、海外にも活動の幅を広げる、2018年注目の人を紹介します。
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written by 編集部