自動車保険は2011年にノンフリート契約等級別料率制度が改定されました。
契約者への1年間の周知期間をへて、順に新しい制度が適用されています。
一人の契約者が
9台以下の車で保険に加入する場合、ノンフリート等級別の料率が適用されます。
初めて自動車保険に加入するときは6等級(または7等級)からスタートします。
事故がなければ翌年は1等級上がり
事故を起こして保険金の支払いを受けると3等級下がります。
安全運転のドライバーほど保険料が安くなるしくみになっています。
これまでは同じ等級であれば
前年の事故が「あり」「なし」に関係なく
同じ割引率が適用されていました。
しかし、実際には事故を起こしたドライバーの方がリスクが高く
無事故のドライバーは本来負担すべき保険料より多くの保険料を負担し
事故をおこしたドライバーは本来負担すべき保険料より少ない保険料負担となっていました。
そこで今回の改訂では、7等級以上の等級別の割引率を「事故なし」と「事故あり」の2つにわけるようになりました。
つまり、同じ等級でも
「事故あり」のドライバーは「事故なし」にくらべ保険料が高く設定されています。
また落書き、盗難などで車両保険の保険金の支払いを受けた場合については
運転者のリスクとは関係のない事故ということで
これまでは「等級すえおき事故」として翌年の等級は前年と同じ等級で加入できていましたが
今回の改訂ではこの事故についても
「事故あり」と「事故なし」ではリスクが違うということで
1等級ダウンに加えて1年間「事故あり」係数が適用されることになりました。
なんのために自動車保険の加入するのか、重視したい補償はどこなのか
心配だからと必要のない補償をあれこれつければ
保険料が必要以上に高くなりますし
保険料をただ安くしたいと思っていると
万が一の事故のとき、保険が役に立たず生活の建て直しができないということも。
今回の変更点にも気をつけながら、自動車保険を選びましょう。
自分にあった補償はどのような補償か、しっかり選んでいただきたいと思います。