
水町 智子さん
株式会社サーベイリサーチセンター 九州事務所企画課主任
福岡県出身。大学卒業時に社会福祉士の資格を取得。新卒として現在の会社へ就職し、結婚を経て、28歳で第一子を出産。九州事務所初の育児休業取得者として復帰。その後、第二子・第三子を出産し、2014年4月に三度目の育児休業復帰を果たす。
三人出産後も辞めずに働けるのは、三回説得してくれた上司のおかげ。

3人目の出産を経て、今年4月に3度目の育児休業復帰をした水町智子さん。一人目を妊娠したとき、本社には出産経験の先輩がいたが、九州では初。それまで夜遅くまで働いてきた分、自分が育児をしながら働くことは想定していなかったが、「辞めるのはいつでもできる。戻ってきてから考えたら? という上司の言葉で復帰を決めました」。社員が働きやすい環境にしようと会社が変化する姿勢が伝わり、「会社の役に立ちたい」と前向きに仕事に向かうことができた。
水町さんの仕事は、九州内の地方自治体が策定する事業計画づくりや社会・世論調査などを請け負う営業の仕事。各市町村を周り、プレゼンや入札に参加し契約を取ってくる。現在は、時短勤務で効率最優先の仕事をしながら、九州各地を飛び回っている。「3人目のときはいよいよ辞めようと決意して報告しました。そしたらまた 〝戻ってきてから決めても遅くないよ〞 って…。それも三度も声をかけてくださったんです。三度目でようやく、迷惑かもしれないけど、この会社で私にできることがまだあるかもって思えました」。上司の声かけ一つで社員のモチベーションが大いに変わる瞬間である。約200人の全社員の中でも二度以上の育児休業復帰を果たしたのは彼女のみ。いつも飾らず等身大の彼女の姿勢は、企業内のパイオニアとして後輩女性が活躍する礎となるに違いない。

子育てポイント「週に一度は夫婦でランチ」

水町さんも夫も営業職。仕事柄外回りが多く、お互いに連絡を取って落ち合える場所でランチを一緒に食べるのが習慣だとか。「会っても、今日の保育園はどうだった、晩御飯何にしようとか、家と変わらない会話なのですが、この時間のおかげでコミュニケーション不足は解消されているかも」。
働くママへの一問一答!
Q子育てで気をつけていることはある?
A 3人いる中で、第一優先をお姉ちゃんから、と決めています。ご飯もおやつを分けるのもお姉ちゃんから。第一子に気を配ることで、長女の自尊心も育つ気がしますし、下の子の面倒見もよいです。
Q 夫は家事・育児に協力的?
A とても協力的。真っ先に起きて、朝ごはんと洗濯干しを担当してくれています。家事分担は3人目復帰のときに、全部は無理だ、と感じて「お願いします!」と正式にお願いしたところ、すんなりと引き受けてくれました。
Q 夫以外のヘルプはある?
A 子どもが病気で保育園にいけないときは、病児保育に預けたり、車で30分ほどの距離にいる私の両親に急遽お願いすることも。また、保育園のママ友も、子どもを遊ばせるのを見ておいてくれたり、自分の知らない情報も教えてもらったりとかなり助けられています。