夏休みも真っ盛り。子どもたちも少々中だるみ気味だ。
ところが、そんなある日、郵便受けに届いた一通のクレジットカードの請求書からアヤコの家は、大変なことになってしまった。
何と、請求額は、10万円。
そのうちの8万円は、アヤコにとって心当たりがないものなのだ。
使用先は調べてみるとオンラインゲーム。
夫はゲームはしない主義なので、そうなると“犯人”は??えっ?子どもたち?
小学4年生の息子をテーブルの前に座らせ、話を聞くと、息子は次第に涙目で、ぽつりぽつりと話しを始めた。
息子が言うには、クラス(4年2組)で流行っているゲームがあって、1学期のうちは弱くって勝てなかった、そのうち、ゲームを有利に進めるために必須の“アイテム”が欲しくなったけど、お小遣いの範囲では間に合わなくなった、そこで、あるとき、友達が教えてくれた方法で申し込んでみたら、たくさんのアイテムがゲットできて、ゲームですいすい勝てるようになってドンドンはまってしまった、というのだ。
その「友達が教えてくれた方法」というのが、親のクレジットカードの番号をスマホやケータイの画面に入力する、という方法だったのだ!
「えっ?ママのカードを、どうやって使ったの?」………。
要は、アヤコが寝室に行って眠った後にアヤコの財布から、こっそりクレジットカードを抜き取って、カード上の番号を画面に入力したらしい。
息子の話を聞いていると、息子はゲームの世界のことと現実のお金(カードで購入しても、いつかは本物のお金を払わないといけなくなる)の区別がついているのかも怪しい気がしてきた。
結局、アヤコは、ネットで『消費者被害に詳しい!』という女性弁護士のブログにそっくりのケースが書いてあるのを見つけ、アドバイスどおりに、最寄りの消費生活センターに電話をかけることにした。