働く女性研究所

蔵本 千帆さん/「理解してもらうのは無理」とあきらめていたのは私だけでした。

蔵本 千帆さん
メディカルスポーツセンター スマートインストラクター
北九州市出身。短大の体育学部を卒業後、スポーツインストラクターの道へ。2002年に『スマート』に入社。整形外科と連携したスポーツセンターでエアロビクスや、ピラティスのクラスレッスンなどを勤める傍ら、チーフとして関連施設での研修、教育指導、勤務管理、外部講師の仕事なども行う。

「理解してもらうのは無理」とあきらめていたのは私だけでした。

スポーツセンターのインストラクターとして働く蔵本千帆さん。2年前に職場で第1号の産休・育休を取得し、産後7カ月で復帰。好きな仕事でやりがいもあったから、「仕事も育児もがんばりたい」と以前と同じように働こうとしたが、やがて限界が来た。組織の運営管理に関わるチーフという立場、そして新しい施設の立ち上げで仕事はさらに増え、そんな中、保育園に預けたわが子はミルクを飲まず、蔵本さんは毎日昼休みに職場と園を往復して母乳を飲ませた。慣れない育児や責任のある仕事の狭間で焦りやもどかしさが募り、時にそれは周囲への苛立ちへと転化した。「『私は大変なのに!』と当時はトゲトゲしていました」。だがそんな時、同僚の言葉にハッとした。「千帆が大変なのはよく分かっている。すごく頑張っている事も。できることなら助けてあげたい」。

そのひと言で、周りに理解してもらうことは無理だと思いこみ、何も伝えていなかった自分に気づいた。「子どもがさみしい思いをしていること、夜勤務を減らしたいこと、今の自分ができること。伝えたらみんなわかってくれ、協力してくれた。温かい言葉に救われました」。

これを機に、自己開示することで仕事も家庭もうまくいくことを実感。家族に、職場に、自分の思いを伝え続けている。「この間も保育園の先生が私の手紙を読んで嬉しくて泣いた、なんていうから私まで泣いちゃって。今がとても幸せです」。 成果は上々のようだ。

家族の幸せポイント…夫とのコミュニケーションを密に
夫とは昼休みとか休憩の時間によく話します。今朝保育園で先生にこんなこと言われたから、お迎えのときお願いねとか、今日息子がこんなことできたよとか。勤務時間の関係ですれ違うことも多いため、マメに連絡を取り合っています。

働くママへの一問一答!
Q. 子育てで気をつけていることは?
子どもと話す時間をたくさんとりたいので、テレビをあまりつけないようにしています。あと、「大好き」「生まれてきてくれてありがとう」などという言葉を惜しげなく何度も言っています。仕事が忙しくても一番に愛している事は知っていて欲しいですから。

Q. 夫とのケンカエピソードをひとつ。
家庭での役割分担など、もろもろのことで一度不満が爆発し、A4の紙に言いたいことをぶわーっと書き連ねて、玄関の扉に貼り付けて寝たことがありました。朝、出勤が早い夫はそれを見て思うところがあったのか、次の日休みをとって家にいました(笑)。

Q.家事の時短ポイントを教えて
朝が私のゴールデン家事タイムです。1 時間ほどぎゅっと集中して、掃除や洗濯、夕飯の支度までやっておけば、夕方帰ってきてからかなり楽です。時々寝坊してしまい、全ての予定が崩れてアウト、という時もありますが…。

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