こんにちは。アヴァンティスタッフのエツコです。
9/17(土)~11/20(日)開催の「茨城県北芸術祭」に行ってきました。
芸術と言われると少し敷居が高く感じるかも知れませんが、デジタルアートやインタラクティブアートも多く、思わず写真を撮りたくなるとても可愛らしい作品もたくさんありました。
食欲の秋、温泉の秋(?)とも言うように茨城の食・観光スポットも堪能!
まずは「茨城県北芸術祭」の見どころをガツンと紹介します!
茨城県北芸術祭とは
山か、海か、芸術か?
茨城県北地域で行われる初の芸術祭。
県内6市町をまたいでエリアを東の「海」と西の「山」に分けて世界各国のさまざまな芸術家の作品を展示しています。
廃校になった学校も商店街のあちこちも、街中がアート空間になって私たちをもてなしてくれます。
今回巡ったのは、
「日立シビックセンター」、「茨城県天心記念五浦美術館」、「袋田の滝」、「常陸大子商店街」、「旧美和中学校」、「鯨が丘地域」の5ヵ所。他にはない、芸術盛りだくさんのレポートです。
海沿いにて、自然と人工のコラボ。
日立シビックセンター
まず向かったのは、日立シビックセンター。悠々と浮かぶ球体が目印です。
日立シビックセンターまではJR常磐線「日立駅中央口」から徒歩3分の距離ですが、
作品は海沿いにある日立駅からすでに展示されています。それがこちら。
●その1 望遠鏡から見える海の景色の中に、あれれ…?
望遠鏡を覗くと眼前に海が広がる風景。上から手がニョキっと伸びて海の中で何やら探しものをしています。実はこれ、望遠鏡から覗いた風景と思いきや、映像なんです。海の景色に被せて望遠鏡の中で映像を再生しています。
●その2 日立シビックセンターに向かう途中に止まっているバス
本物の蔦が絡みつき、窓の中を覗くと木花草や生きている鳥の姿も見える「ノアのバス」。植物は日立市に自生しているもので、私たちに自然との共生を考えさせてくれます。
●その3 暗闇に浮かぶいくつものシャンデリア
建物に入って地下に下りると暗闇の中に立派なシャンデリアが並びます。シャンデリアはそれぞれの国を表現し、その大きさは各国の使用電力の大きさだそう。「あの国はこんなに電気を使っているのか!」と各国を比べてびっくり。
やっぱりチームラボに圧巻!
茨城県天心記念五浦美術館
茨城県天心記念五浦美術館ではチームラボの作品が展示されています。
なんと、チームラボの作品が美術館で展示されるのは今回が全国で初めて!
この機会に是非、お見逃しなく。
チームラボとは?
プロジェクションマッピングや鑑賞者が参加できるインタラクティブアートなどで注目を集める「ウルトラテクノロジスト集団」。「チームラボ踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」(2014)、「ライトウェーブキャナル / Light Wave Canal」(2015)など。(チームラボ:http://www.team-lab.com/)
会場に入ると中心には畳が並んだお茶室。そこにいくつか器が置いてあります。
器の中にはお抹茶、そしてその上から華が投影されていて、畳の上で器をずらすと華は散り、また新しい華が咲きます。
期間中はこの空間でのお茶会も開催。飲み干すと儚く散っていく華の様子に参加者は心を奪われていました。
壁には額をはみ出た蝶たちがあちらこちらに舞います。そんな蝶たちに触れると羽が散っていき…その姿もまた美しく儚い!
インタラクティブアートは自分も作品の一部になれるのが醍醐味。
最後にヘッドセットを取り付けてVRを体験。空気中で書道ができる「空書」の世界が出現。平面ではなく奥行きある書道はとても難しく、達筆な文字を書こうと皆が悪戦苦闘していました。そんな「空書」の様子がコチラ。
強い生命力を感じる、袋田の滝。
日本三名源のひとつとされている袋田の滝。その滝の手前のトンネルには赤くて大きなうねりの構造物が奥へ奥へと続きます。
まるで血管のようにも見えて、自分が何か大きな生き物の中にいるようです。
トンネルの奥に進むと迫力のある袋田の滝。
この距離でも水しぶきが届く勢い!充満するマイナスイオンで身も心もリフレッシュ。
昔ながらの商店街の風景もアートに!
常陸大子駅前商店街
おしゃれなカフェや雑貨屋さんも作品の一部に。お茶や買い物を楽しみながらもアートを楽しんでも◎。
家のような形のオブジェが立ち並び、インスタグラムに乗せたくなるようなフォトジェニックな場所も。
お店の窓にももちろん、のぼりの右側に続く絵も作品です。
他にも、常陸大子駅前商店街には東京藝術大学のアートプロジェクトも展開されており、普段は美術館で楽しむような絵画や工芸品まで細やかな作品を街中で楽しめます。
それぞれの教室が異空間。
旧美和中学校
この芸術祭では廃校もアート空間に。
校長室には校長先生がいると思いきや…シュールなおじさんの大きい人形が!
新進気鋭のメディアアーティスト落合陽一の「コロイドディスプレイ」。シャボン玉の表面を振動させて映像を投影しています。透明な膜に画が浮かび上がるのがとても不思議です。
普通の教室の中にぷかぷかと浮かぶ丸っこい木の飛行機。それだけでも可愛いのに飛行機の尾翼についている望遠鏡を覗くと、さらにメルヘンな空間が拡がっています。何が映るかは実際に見てのお楽しみ!
またある教室ではもはや学校の教室とは思えない展示!絵本の表紙の扉から入って、色がなくなった絵本の物語の中に入り込んだ気分に。部屋の隅まで作りこんだ世界観に子供も楽しめること間違いなし。
通りがピンクのパネルであふれる
鯨が丘地区
海側・山側のほぼ中央に位置する鯨が丘地域では、通り沿いの建物の窓にピンクのパネルがそれぞれの家やお店の歴史や記憶を表現しています。町中がピンクのパネルであふれているけれど、一軒一軒訪問してインタビューをしてパネルを作成したというから驚きです。町全体が芸術祭と一体になっていることが分かります。
梅津会館が、仮想の「常陸佐竹市役所」として展示されています。
1階では、「常陸佐竹市」の郷土資料がダンボールの上に展示されています。
2階に上がって扉の向こうに広がるこの真っ白な空間は、よく見るとベビーパウダーで茨城の市や町の地図を象っています。その広さと繊細さに圧倒されます。
ある人のある1日の過ごし方を色に分けてグラフ化しています。何気ない日常から、震災の起きた日や記念すべき一日までそれぞれの色から気持ちまで読み取れるようです。
見晴らしが良くレトロな建物が多い丘の上で、ピンクのパネルやアーティストの作品と住民の皆さんの生活が交差して、まるでラピュタにいるような非日常な世界を体感できます。
芸術祭のおいしいところどり!ダイジェストバスツアーも。
海側?山側?それとも欲張ってどちらとも?
茨城県北芸術祭に行くならダイジェストバスツアーがおすすめ。
会場同士少し遠いところを、バスツアーならメイン会場を効率よく回れます。
芸術祭のパスポートとお弁当がついて一日中芸術に浸れるツアー、どのツアーを選ぶのかはあなた次第。
「芸術の秋」だけでなく「食欲の秋」も満喫!
茨城観光といえば魚料理
日立おさかなセンターで新鮮な海の幸に舌鼓
日立シビックセンターの近くにある「みなと町横丁商店街」では、新鮮な季節の魚介類をお得な値段で手に入れることができます。
そのまま各店で買った魚や貝をその場で浜焼きにして食べることも!
家族連れや昼からビールを味わう大人たちまで、思い思いに浜焼きを楽しんでいます。
センター内にある「海鮮茶屋 濱膳」にて。色とりどりの海鮮丼に思わず感嘆の声が上がりました。
全て茨城県産の食材!
魚政で地元の味に感動
県北芸術祭の展示会場の旧美和中学校から車で5分のところにある割烹「魚政」。魚(なんとあゆも!)から野菜まで全ての食材が新鮮な茨城県産。茨城を隅々まで余さず味わった気分でした。
泊まりはもちろん温泉地でゆったり贅沢に
思い出ロマン館
県北芸術祭の会場でもある「袋田の滝」から車で3分の場所にある「思い出浪漫館」。
旅館だけれどモダンな造りの建物が特徴です。
部屋は広々としていてゆっくりくつろげます。晴れている日には窓の外に穏やかな滝川の流れが望めます。温泉は心地いい湯加減で露天風呂も楽しむことができます。美肌、筋肉や神経の痛み、冷え性、疲労回復の効果あり!
一日中芸術祭をめぐった疲れは温泉で贅沢に癒して翌日からの観光に備えてゆっくり休みましょう。
袋田温泉
思い出浪漫館
http://www.roman-kan.jp/
茨城県久慈郡大子町袋田978
TEL/ 0295-72-3111
福岡→茨城をつなぐ夜の便は仕事終わりでも。
茨城→福岡の直通の飛行機が夕方1便出ています!
- ~2016年10月29日(土)まで
福岡→茨城 | 18:45発 20:30着 |
茨城→福岡 | 9:30発 11:30着 |
- 2016年10月30日(日)~2017年3月25日(土)
福岡→茨城 18:50発 20:30着 茨城→福岡 8:05発 10:10着
スタッフ・エツコおすすめのプランは
1)金曜の夕方、仕事帰りに茨城へ出発。
翌日の土曜はダイジェストバスツアーで茨城県北芸術祭をめぐる。
日曜の朝の便で福岡に帰り、翌日からの仕事に向けて自宅で旅の疲れをとる。
2)土曜までは1)と同じ。
日曜に東京まで出て一日中観光や買い物をして過ごし、夜の便で福岡に帰る詰め込みプラン。
「茨城県北芸術祭」は11月20日(日)まで開催!
この機会に茨城県までの直通便を利用して行ってみてはいかがでしょうか?