
江戸から遠く離れた南端にありながら、明治維新を主導し、近代日本を創った薩摩藩。 北薩摩には日本近代化の出発点と、薩摩藩士たちの気概を今に伝える場所がある。 維新150周年、大河ドラマと、改めてその歴史が注目される鹿児島のスポットを紹介!
①1日目スタート
薩摩藩時代の街並みがそのままに
日本最大級の出水麓武家屋敷群
400年前からほとんど変わっていない町割や川石を積み上げた石垣、現存する約150戸もの武家屋敷が当時の様子を彷彿とさせる。さらに上役の屋敷には、不意の敵をつまずかせるため高さをわざとちぐはぐにした武家門の階段、西南戦争まで使われたという囲炉裏横の抜け穴や雨天時の弓の練習場所なども残っていて、ピリッとした緊張感も伝わってくる。

襦袢や小物レンタル&着付け込みで、体験後は着物と帯を持ち帰れる。 凛とした着物姿が、写真映えすること間違いナシ!
武家屋敷着物着付体験(5人以上・事前予約制)
出水市麓町
TEL/0996-63-2111(出水市シティセールス課)
営/9:00~17:00
②ランチ
鶏の美味さを思い知るご当地グルメ
いずみ親子ステーキごはん

鶏肉・鶏卵の生産額日本第2位を誇る出水市が、どちらも存分に楽しむために考案したご当地グルメ。ここ『魚松』では、モモ肉を食べやすいよう自店で成形し、薬味も季節によって柚子や生姜、青梅を取り入れるなど工夫が詰まっている。地産の旬の野菜をふんだんに使い、スープやサラダもすべて手作りするこだわりようで1240円というからさらに驚き。

〆は、黄身が2つの確率大の卵と、鶏ダシが凝縮された専用醤油で卵かけご飯!

モモ肉とムネ肉の食感と味わいの違いを食べ比べてみて。いずみ親子ステーキごはんは、市内4店舗で提供中!
詳細は
味処 魚松
出水市昭和町50-27
TEL/0996-62-0655
営/11:30~14:00・17:30~OS22:30
休/日曜
③午後はのんびり
花フェスタを狙って行こう!
島全体が春色に染まる長島

島全体が花で彩られる春の一大イベント「夢追い長島花フェスタ」。木市や押し花・ブーケ作りなどを体験でき、島をぐるりと囲む国道・県道沿いには花が咲き誇るので、春を満喫できるドライブになりそう。
◆開催期間/2017年3月25日(土)~5月7日(日)
◆場所/長島サンセットの丘、ぐるっとフラワーロード
◆詳細は 長島町公式サイト(http://www.town.nagashima.lg.jp/)をチェック
④温泉でほっこり
夕日鑑賞特等席の宿
癒しの宿 サンセット長島

海を真っ赤に照らしながら沈んでいく夕日を、目の前で眺められる絶景宿。館内の食事処では、刺身で食べられる新鮮な萬サバをはじめ、旬の海の幸が楽しめる。温かいおもてなしと、肌にやさしい炭酸水素塩泉で心身ともにのんびり寛げるはずだ。

出水郡長島町指江1553
TEL/0996-88-5300
⑤できたてを食べよう
午前中の工場見学でできたてを試食!
日高水産加工
できたてのふわふわさつまあげをぜひ食べてほしい。なかでも、さつまあげ発祥の地・いちき串木野市の『日高水産加工』では、地元の魚と野菜を使い、石臼で丁寧に擂り潰しなめらかさを追求。手間を惜しまず伝統の味を守っている。

砂糖や甘酒が入った甘めの豆腐入りさつまあげは必食。砂糖が貴重だった時代のおもてなし料理だった。
いちき串木野市西薩町17-14
TEL/0996-32-9421
営/8:30~17:30
※できたで試食は11:00までの 工場見学に限る(水・日を除く)
⑥ワクワクドキドキ
トロッコ列車で坑洞見学も。
焼酎蔵 薩摩金山蔵
薩摩藩の金庫とも言われた金山坑洞の一部を焼酎の造りと貯蔵に利用。坑洞内の仕込蔵や貯蔵庫にはトロッコで行くことができ、坑洞内にあるパワースポットにも蔵人が案内してくれる。

坑洞内で長期熟成された「薩摩焼酎金山蔵」。金箔入りで女性に人気の売店限定の梅酒も。
いちき串木野市野下13665
TEL/0996-21-2110
営/10:00~17:00
休/火曜
⑦熱い志に涙
日本近代化に尽力した偉人たちの出発点
薩摩藩英国留学生記念館

鎖国時代、英国留学の藩命を受けた若き薩摩藩士ら19名の命がけの密航。彼らがイギリスで学んだ技術や知識は、その後の日本の近代化を大きく前進させた。この場所は若き藩士たちの旅立ちの地。留学生らの旅路や功績がわかりやすく展示されており、彼らに思いを馳せると胸が熱くなる!

英国王室御用達「Sherwood’s」のスパイスを使った本格辛口カレー、羽島牛や地元野菜を使ったハンバーグなどランチメニューはどれも絶品。
いちき串木野市羽島4930
TEL/0996-35-1865
営/10:00~17:00
休/火曜
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鹿児島県福岡事務所 TEL/092-441-2852