5月18日(木)福岡市民会館で開催された「Chage Hall Tour@福岡市民会館」。そこでゲストとして歌を披露した川島ケイジさんの歌声に多くの観客が魅了された。今注目のシンガーソングライター川島ケイジさんとは…? 彼の魅力に迫りました。
中学生の頃から、よく兄のギターを借りて作詞・作曲して遊んだという川島さん。当時は人見知りで、作った曲はごく近い友人にだけ聞かせていたそう。周囲の反応は良く、大学時代も軽音部の友人によくバンドに誘われていたが、中々一歩が踏み出せなかった。
22歳の頃、心のどこかにあった「バンドがやりたい」という思いを振り切れず、ついに4人でロックバンド「7th」を結成。ギター&ボーカルを担当し、ほとんどの曲を作詞・作曲した。メンバーの入れ替わりを繰り返しながら活動を続け約5年で活動中止。
川島さんは一人で上京する決心をした。上京してしばらくは路上ライブの日々だった。エレキギターを下げてシャウトしていたロックバンド時代とは違う。ひとりで歌うには何か変えなければならないと思い、経験したことのないアコースティックギターに挑戦した。歌詞も相手の心に伝えることを第一に考えた。キーワードとなりそうな良いフレーズを溜めていったり、時には一日中椅子に座ってぼーっと考えることも。努力の甲斐あって、次第に周囲の反応は変化した。路上で歌っているとき、空気でそれを感じ取ることができた。その後、ピアノ、アコースティックギター、ボーカルの音楽ユニット「ka.lei.do.scope」としての活動を経て、2009年にソロデビュー。
あるとき、静岡のラジオ番組ディレクターとの縁あって、Chageさんのラジオ番組に出演。そこで、お互いの家が近いことを知る。「お茶を飲む感覚で遊びに来い」というChageさんの言葉を真に受け、お菓子を片手に遊びに行ったという。「本当に来たのか」と驚かれた。その後、あるライブスペースの2階で川島さんがライブをしていたとき、偶然にもChageさんが同じ日に同じ会場の1階でライブをしていたことがあり、これは何かの縁だと感じたそう。以降も交流は続き、Chageさん主催の「Chage fes 2015」でスガシカオや矢井田瞳と共演。あのときの緊張や何とも言えない感情は今も忘れられない。川島さんの人生において、Chageさんは大きな存在となった。
2016年8月、松任谷由実、長渕剛、矢沢永吉、RCサクセション、BOOWY 他、日本を代表するアーティストを多数手掛けた大物ディレクターの目に留まり、遂にメジャーデビューを果たす。周囲の反応はもちろん、自身の意識も大きく変化した。もっと多くの人に自分の音楽を届けたいと思うようになった。大きな目標は武道館ライブ。目の前の目標は、次のアルバムを出すことだ。「ロックが好きだから、そのスピリッツは今も忘れない」という川島さん。彼の音楽は、ロックのような激しい部分とバラードの繊細な部分が融合している。経験をもとに書いた、切なく、哀愁のある歌詞は多くの女性の心を掴み、特に30~40代の女性から支持を得ている。ライブ会場では、歌声や歌詞に涙を流す女性も見られる。「CDで聴くより生の声のほうがもっと良い」というファンの声も多く、川島さん自身も、「音源化されていない曲もあるため、ぜひライブ会場に足を運んで僕の音楽の世界観を味わってほしい。僕の歌で、疲れている人や現実逃避したい人の背中を押せれば」と話した。
6月2日(金)にはChage Hall Tour@アルモニーサンク北九州に出演。この機会に川島ケイジさんの生の音楽を感じてみませんか?
川島ケイジ オフィシャルファンクラブ
https://keijirocks.com