コラム

小さな一歩が未来をつくる ~Vol.10~ ”セレンディピティ” 出会いで人生は変わる

ハローワークに通い詰めた日々

2007年。39歳の頃。
この年は、「働く」ことに一番悩んでいた時期。
派遣の仕事が突然契約終了となり、次は正社員で働きたい!と
求人を探しにハローワークに通い詰める日々を過ごしていました。

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(先週末、朝のwalkingの時、川面にうろこ雲が綺麗に写っていました)

正社員の求人に応募するとなると、やっぱり気になるのは「残業」です。
派遣社員として働いていた時は、夕方6時まで勤務し帰宅時間は7時前。
それから夕食を作っていたので、食事ができるのは、せいぜい早くて7時半から8時。
私の理想とする家族の夕食の時間は遅くても7時。

終了時間が17時半くらいで残業がないことが前提となると
正社員だと、まずそんな求人はほぼ出会いません。
営業事務や一般事務系、給与は低くてもある程度ボーナスがあること
そんな求人ないかな〜って必死で探していたのです。
現実はそう甘くないものです。
そんな中でも、なんとか家から近いところに数社応募するも、不採用。
30代後半の再就職は経験を重要視されます。
いくら簿記などの資格を持っていたからといっても
実務経験がなければいい結果が得られません。

営業事務にも応募しました。
求人票には、残業なしとは書いてありますが
繁忙期には残業がありますが大丈夫ですか?
と面接で聞かれました。
その頃、正直すぎる答え方しか知恵がなく
残業は厳しいです・・・と正直に答えていました。

それから、よく聞かれたのが
子どもさんはいらっしゃいますか?
もし、子どもさんが病気をされたときはどうなさいますか?
この質問にも、できればおやすみをいただきたいと素直に答えていました。

で、結果は、ことごとく不採用。何社落ちたか。。。
この頃、子育てしながら働くことに悩んでいたからなのか
面接でも自信を持って答えることができない状態でした。

そんなときに、以前の派遣元から、連絡があり
デパートでのカード入会キャンペーンをするので期間限定で仕事をしませんか?
というお話がきました。
なんだか契約を切られたところに、また世話になるのは悔しかったけど
仕事が決まらないし、まっいっか〜期間限定だし
給料が欲しいし、デパートでの催事場で働くことにしました。

いろんな人に声をかけて、入会を増やす仕事。
やっぱり仕事をして人と交流する時間って楽しい!
と思える時間でした。

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(9月の朝の風景〜小郡市を流れる宝満川)

派遣期間が終わり、またハローワークに通います。
どこを受けようかと探すばかりで
希望の求人に出会わずになかなか決まりません。
あ〜もういいや〜と躍起になって、あんなに嫌だった派遣会社にまた数社登録。
そして、依頼が来たのが、ゴルフ場の社長秘書業務。
家から車で通えて残業がなし帰宅は6時半くらい。
接遇のスキルも活かせるのかなと行くことにしました。

そこでの経験は、ここでは書けないくらいの社員へのパワハラとセクハラ。
契約を更新せずに3ヶ月で退職しました。
ある意味、経験しなくてもよかった職場だったのかもしれませんが
そこで得た学びは実は大きかったと思っています。
組織の中で、パワハラがあると社員のモチベーションが下がること
個人のパフォーマンスも悪くなることなど
その現場にいて気付いたことがたくさんありました。

ゴルフ場の社長秘書として学んだことも多々ありました。
お客様をお迎えするのが常であるゴルフ場。
接遇に関する社員教育は徹底されていました。
とても厳しかったのです。
お客様をお迎えする接遇とは何か
そのために日頃から準備することは何か
おもてなしとはどういうことか
実践の中で大切なことを教えていただいた経営者でした。

派遣社員の働き方も、この二つの仕事を経験したことで
「働き方、働く場所を自分で選ぶ」という感覚を
体験でき、転職ということに慣れてきたのかなと思います。
どんな職場でも必ず学ぶことがあるということにも。

”セレンディピティ” 出会いで人生は変わる

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(9月の中旬、背中から朝陽を浴びて田園風景に佇む。大分色付いてきました。)

この頃、子どもの学童保育の役員時代のママ友に
再就職がなかなかうまくいかないことを相談していました。
そのママ友が、市の講座で「女性再チャレンジ支援事業」という無料の講座が
あるから受けてみたら?と勧めてくれたのです。

無料で学べる講座が行政で開催されていることをこのとき初めて知りました。
講座の当日、ドキドキしながら参加しました。
司会をされてたご年配の女性が人前で堂々と話される素敵な方でした。
私もあんな風に堂々と人前で司会ができる女性になりたいな〜と妄想していました。
それに講座を担当されていた女性は私と同世代で
なんだか素敵な雰囲気を持った女性だったのです。
その方の名刺に書かれていた「キャリアデベロップメントアドバイザー(CDA)」
という資格を初めて目にしました。
この資格は何だろう?と何となく気になっていました。
この資格。。。私の未来に大きく影響を与えていくことになっていくのです…。

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(この山のフォルムにいつも見とれます。耳納連山)

講座では、21世紀職業財団という女性の就労支援など行っている団体の
キャリアアドバイザーから、最後に面談を受けることができました。
そのおかげで、仕事さがしにおいて、私が何を大切にしたいのか
それを実現する働き方を選択する必要があることに気付きました。

そして、改めて仕事さがしを再開することにしました。
ハローワークに通い詰めているとき「就職アドバイザー」という
ある相談員の方が担当になってくださることになりました。
その男性の方は、子育てしながら働くことの悩みを親身になって聞いてくださり
就職活動を応援してくれる方でした。

「この求人に応募してみたら?」と時々電話連絡をくださるようになりました。
残業がない働き方を優先したいという希望だったので、
行政機関だったら学校の行事でも休みの希望が出しやすいし
年休も時間単位で希望を出せるんじゃないかと勧めてくれたのです。
そして、市役所の秘書や博物館の受付など、空港での接客の経験が生かせる求人に
応募しました。しかしながら、また不採用が続きます。

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諦めかけていた頃、こんな求人があるけど受けてみないかと
連絡をくださった聞きなれない名前の求人がありました。

公益財団法人福岡県女性財団(福岡県男女共同参画センターあすばる)の求人でした。
この求人との出会いが私の未来を大きく変える転機となっていったのです。

”行動が未来を創り、出会いが人生を変える”

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★Tomo’s photo ★
今回の写真は、全て家の近くの風景。
同居を始めた20年前はこんな景色があるなんて気付きませんでした。
子ども達が成長し、やっと時間的に余裕が出てきたからなのか
あたりを散歩していると思わぬ素敵な風景があることに気付きます。
この頃やっと自分の故郷の景色として愛着が湧いてくるようになりました。
考えてみると、実家で両親と過ごした時間よりも、
同居している義父・夫と過ごした時間の方が長くなったんですよね。
月日が経つのは早いものですね。

前回までのコラムはこちらから↓
専業主婦からのRestart 小さな一歩が未来をつくる

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