大分県の中央に位置する豊後大野市。みなさんどんな場所かご存知ですか?
9月号の研究所ページでもご紹介していたのですが、
アヴァンティの選ばれしモニターメンバーで豊後大野市へ行ってきました!
まだまだ隠されたスポットが溢れ、歴史や自然にあふれる豊後大野市は今行っておきたいベストスポット。
ツアーを楽しんでくれたモニターメンバーの様子とともにご紹介します☆
見たからには入りたくなる!?
辻河原の石風呂
石壁に開いた四角い穴。いったい何だと思いますか?
これらは「辻河原の石風呂」と呼ばれる蒸気浴をするもので、現代でいうサウナのようなものです。
まずは敷石で分けられた下の方(焚き口)で薪を燃やし、敷石を熱します。石風呂の近くにはセキショウという薬草が多く生えているのですが、これを石風呂内に敷き、蒸気浴を行います。
今でもイベントで実際に使われているそうです。興味がある人はぜひ石風呂に入れる日を狙って行ってみてくださいね!
ツアー参加者も「入ってみたい!」興味深々の様子でした。
住所:大分県豊後大野市緒方町辻312
歴史感じる5連の橋 原尻橋
原尻橋は緒方川に架かる5連アーチの石橋。大正12年にできた橋だそうです。500m下流には緒方町の観光名所としても有名な原尻の滝があります。原尻の滝とセットで行っておきたいスポット。
豊後大野市には現存する石橋が多く、その数は約115基。日本一の現存数です。いろいろなところで見ることができ、特にここから約20分のところにある轟橋と出会橋は日本一、二位のアーチ径間を誇ります。
川側からこんな感じで撮るのも面白いですよ!
まるでジブリみたい!二宮八幡神社
豊後大野市には「緒方三社」と呼ばれる地域の神社があります。
二宮八幡神社はその一つ。苔の緑や杜の様子がとても神秘的な神社です。
静寂の中にたたずむ雰囲気はまさにジブリ。非日常な空間に心が洗われる気分になりますよ。奥には緒方三社のひとつである一宮八幡神社へつながる道もあるので一緒に制覇してみてはいかが?
参拝中も絵になります。
晴れの日の青空と一緒に見る二宮八幡社も良いですが、雨が残る神社も緑が透き通ってキレイなのでおすすめです。
でも雨の日は少し滑りやすいのでご注意を!
住所:大分県豊後大野市原尻501
豊後大野市といえばここ!原尻の滝
二宮八幡社から少し行くと見えるのは、田んぼの景色に現れる迫力のある大滝!
観光地としても有名な場所なので、知っている人も多いのでは?
横幅は約120メートル、落差は約20メートルあり、まさか田園風景のなかにはあるとは思えないですよね。
滝の上を通ることができるので、人が歩いていたり車が通ったりしているのは日常茶飯事の風景。滝口近くには二宮八幡社の鳥居が川の中に建っています。
天候によって水量が変わるので、迫力を感じたい人は雨の日もしくは雨上がりがオススメ!
反対側には原尻の滝全体が見渡せる吊り橋がかかっています。吊橋の真ん中からみれば、真正面に滝全体を見ることができます。
ゆらりと揺れるのは少し怖いですが・・・ 正面からみる原尻の滝も抜群のフォトスポット☆
晴れている時は滝の虹も見れますよ!
豊後大野市の酒蔵めぐり「鷹来屋」「吉良酒造」
豊後大野市には酒蔵もあります。
今回「鷹来屋」「吉良酒造」の2つの酒造を訪れました。
吉良酒造では明治4年に創業以来、一つ一つの作業を丁寧に、そして愛情をもって清酒を作り続けています。最近は純米酒、純米吟醸などの特定名称酒を多く造るようになったそう。出来るだけ地元産の原材料を使い、コクのあるお酒を造ることを心掛けている酒造です。
今回のために試飲用にずらりと並べられたお酒たち。一つ一つ試飲ができ、それぞれの味を堪能しました。人気のお酒はゆすらももを使ったお酒。甘くて飲みやすいお酒です。
住所:大分県豊後大野市緒方町下59自在3
電話: 0974-42-2205
そしてすぐ隣にあるのが「鷹来屋」。
お米から自分たちで作っていて、お酒に対するこだわりはどこにも負けない、熱い思いを持った職人さんがお酒を作っています。全国的にも人気があり、多くの有名人の方が結婚式などのお祝いの席に頼んでいるそう。
ここではお酒が飲めない人のためにお惣菜なども取り揃っています。飲める人も飲めない人も一緒に行くことができるのがいいですね!
住所:大分県豊後大野市緒方町下自在381
電話: 0974-42-2216
大きさに驚き!普光寺磨崖仏
磨崖仏といえば、大分県では臼杵市の磨崖仏が有名ですが、豊後大野市にも磨崖仏があります。豊後大野市の「普光寺磨崖仏」は、高さ11.3mの不動明王像が彫られている磨崖仏で、日本最大級の大きさ。近くにいくこともできますが、全貌が見たいのであれば、祠から見るのがおススメ。
でもせっかくなので近くまで行ってみましょう!
磨崖仏の真下まで行くことができる階段を進みます。
真下から見るとこの迫力!
見上げても全体が見れないくらいの大きさ!
いつ頃に掘られたのか謎の多い普光寺磨崖仏ですか、現代ほどの技術がないであろう時代にここまでの高さを掘り上げたことに驚きです。
降りていくと、磨崖仏の高さあたりまで登って、山肌に掘られた2箇所の洞窟へ行くことができます。結構高い!
高いところが平気な方は、ここまで行ってみてください(^^)
また、普光寺はあじさいが有名で、約3000本のあじさいが植えられています。6月中旬~7月上旬が見頃なので、あじさい鑑賞と合わせて観光に行くのも良いですね!
磨崖仏はよく見ると優しい顔をされて、まるで長い間豊後大野市を穏やかに見守ってきたかのよう。
ぜひ普光寺磨崖仏に会いにきてくださいね。
住所:大分県豊後大野市朝地町上尾塚
心あらわれる雰囲気にゆったり
大福寺
豊後大野の自然の癒しと一緒に心からもすっきりとしたい… という方は座禅体験もおすすめ。
大福寺という臨済宗のお寺では事前の予約で座禅体験もできます。
長い階段をあがっていくと、味のあるお寺がお出迎え。
座禅の前には住職さんからのお説法がありました。
寺の所在地でもある緒方町の歴史など説法いただいた後、座禅体験へ。
座禅と聞くと、少しでも動いたら住職が持つ細い棒でパーン!と叩かれる、というようなイメージがあるかもしれませんが、体験なので簡素的に行ってくれます。ご安心を!
数分間、大仏になったように目を半目状態にさせ、少し俯きながら瞑想を行います。この時周りの音は虫の声や風の音など以外は全くの無音。しっかりと自分の心と向き合っていきます。数分間ながらも心がすっきりとするので驚き。
今回は特別に住職さんに叩いてもらいました。薄手の服だと叩かれた痛みを感じやすいかも!?
他にも、茶の湯の体験もできます。外国人の方に喜ばれそう!心をすっきりさせながら、ぜひ和を感じてくださいね。
お茶をたてるのが難しい・・・。皆さん真剣です。
立てた後は、美味しいお菓子と一緒にいただきました!
日本の文化と座禅が体験できちゃう大福寺。
時間があればお寺の見学をしても違う雰囲気が楽しめそうです。
住所:大分県豊後大野市緒方町井上
電話: 0974-42-2601
雪舟も描いた!?
沈堕の滝
室町時代の水墨画家、雪舟が描いた滝が豊後大野市にあるのをご存知ですか?
その滝の名は「沈堕の滝」。
「鎮田瀑図」に描かれており、阿蘇-4溶結凝灰岩の岩壁が崩落してできた滝なのだそう。2つの滝によって形成され、その2つは雄滝(幅100m、高さ20m)と雌滝(幅10m、高さ18m)と呼ばれています。
遠くから見ることもできますが、せっかくなのでこの滝も近くまで行ってみましょう!
雨の日は滑りやすいのでお気をつけて!
小道を5分ほど歩いていくと、1番近くで見ることができるエリアに到着。水墨画の雰囲気を感じたいなら、少し小雨くらいのほうが雰囲気がありますよね。
また、小道の途中にあるのは、阿蘇溶結凝灰岩を石材として造られた沈堕発電所跡。現在は近代化遺産にもなっています。
雪舟が描いた滝は迫力があって見る価値アリ!
豊後大野に来たらここも忘れずに行きましょう!
住所:大分県豊後大野市大野町矢田
撮り鉄には見逃せない!
岩戸鉄橋
さらに列車の写真を撮るのが好きな通称“撮り鉄”におすすめなスポットがあります。
崖から飛び出す列車、と聞いたらちょっとわくわくしませんか?
三重町駅から豊後清川駅間にある岩戸鉄橋でこんな写真を撮ることができます!
写真撮影のタイミングは三重町駅発の豊後清川方面(大分行きではない方)の時間にスタンバイをしておけば、撮影することができます。周りも川が流れていて景色もキレイ☆
地元の人が魚釣りをしていることもありますよ。
さらに鉄橋がつながる絶壁の下の部分では、約1億年前の地層である「大野川層群 犬飼層」を見ることもできます。
このような遠近を利用した写真を撮ってみても。撮り鉄でなくても満足できるスポットです。
住所:大分県豊後大野市三重町百枝
(Googlemapでは「百枝鉄橋」と出ます)
買い物にちょっと寄り道 道の駅きよかわ
店内には地元で採れた野菜や加工品がずらりと並び、隣には飲食店も軒を連ねています。いろいろな商品を見て回るのも楽しいですが、この駅でおすすめしたいものが一つ。
豊後大野市の特産品である「クリーンピーチ」を使った桃ソフト!
クリーンピーチはユスラウメに桃の木を接ぎ木する「わい化栽培」によって育てられた桃のブランド名。栽培が始まった当初は九州初の試みだったそうです。
ソフトクリームはミルクの味にほんのりと桃の味が感じられる、優しい味がします。
濃い桃の味を楽しみたい人は、桃シェイクも美味しいですよ!
住所:大分県豊後大野市清川町砂田1574-1
電話: 0974-35-2117
登録文化財×絵本
麻生家住宅・里の旅ものがたり館 あっそうか!
麻生家住宅は昭和40年頃より平成15年まで、醤油醸造・販売が営まれてきた住宅。明治時代初期の建築物の特徴を持ち、大きな松材を使った大黒柱や、防火に優れた漆喰で仕上げられている土蔵風の外壁などを見ることができます。
そしてここに置かれているのが・・・・ たくさんの絵本たち!
皆さんも見覚えがあるものが多いのでは?
旧宅に絵本が揃う意外な風景ですが、いざ中に入ってみるととても雰囲気にマッチしています。思わず絵本を見る手も進みます(笑)
絵本を読む子どもだけでなく、大人も楽しむことができます!
2階では時期に合わせて企画展を開催しています。
12月までは「大きな絵本を見てみ展」という大きな絵本がたくさん揃った展示が行われています。
詳しくはこちらからチェック!
http://blog.livedoor.jp/satonotabi_assouka/
住所:大分県豊後大野市三重町市場1090
電話: 0974-35-3601(ぶんご大野 里の旅公社)
今回の豊後大野のツアーに参加したメンバーは、
豊後大野市に行ったことがないメンバーや「原尻の滝には行ったことがあるけれど…」という“豊後大野初心者”で行ってきました。(私も行ったことがなかったです)
そんな中でも皆さんが楽しめる魅力的な場所でした!
歴史も自然も感じることができる場所、それが豊後大野市。
贅沢に楽しみたいならぜひ行ってみてください★