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戦国時代にはすでにあった!? 日本のクリスマスの歴史

クリスマスは、そもそもイエス・キリストの降誕を祝う祭り。と考えれば、キリスト教が日本に伝わったときから、その布教の過程でも当然行われたのではと考えることができます。実際に、日本で初めてのクリスマスは現在の山口市で、1552年にイエズス会の宣教師コスメ・デ・トーレスらが信徒を招いて行った降誕祭のミサがそれにあたるのだそう。

1965~1966年頃には、敵対する2つの軍勢に属するキリシタン武士たちが、ともに降誕祭のミサに参加。ミサの後は、それぞれ礼装したうえ自宅から料理を持参して、パーティを開いたというのだから驚きです。そのときのことを、ルイス・フロイスは「互いに敵対する軍勢から来ていながらも、同一の国の家臣のように互いに大いなる愛情と礼節をもって応援した」と伝えています。(フロイス日本史より)

阿蘭陀人食事之図

江戸時代には、幕府の禁教令によってキリスト教が禁止されたので、明治時代まで200年以上の間、日本人がクリスマスを祝うことはなかったとされています。隠れキリシタンの方たちは、そんな中でも密やかに祈りを捧げていたかもしれませんね。

長崎出島のオランダ商館に出入りするオランダ人たちは、禁教令に配慮して表立って祝うことこそしなかったものの、冬至にあわせ「オランダの冬至の祭り」という名目でお祝いしていたのだとか。オランダ正月ともいわれたこのお祝いには、幕府の役人や通訳、蘭学者も招かれたといいます。

出典 cdn-ak.f.st-hatena.com出典
cdn-ak.f.st-hatena.com

明治時代、明治屋という小売業者が銀座に進出し、クリスマス商戦が始まったことから日本でクリスマスが受け入れられるようになったそうです。その後は児童向け雑誌や少女雑誌の12月号などに、クリスマスにまつわる話や挿絵がたくさん掲載されるようになり、一般的に広く知られるようになりました。戦時中も、前線部隊の食堂でクリスマスツリーが飾られているシーンが撮影されていたというから驚きです。

とまあ、日本でのクリスマスの歴史は、調べてみると案外古いものでした。今のクリスマスはどちらかというと、イベントとしての意味合いのほうが強い気がするので、純粋にその意味を理解して心待ちにしていたのは、はるか昔の先人たちの方かもしれませんね。

 

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※12月9日(土)公開

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