コラム

小さな一歩が未来をつくる ~Vol.14~ ロールモデルから学ぶ 生き方働き方

思いはいつか巡ってくる

あすばるでは、仕事を通して、たくさんのロールモデルとお会いしました。
5年間の在職中、普段はお会いできないような有名な講師や企業のトップ層の方、地域で活躍している団体の代表者と、メールでやり取りさせていただいたり、直接電話でお話させていただいたり、なんて幸運な職場なんだろうと、いつもワクワクドキドキしていました。

入職してすぐに、素敵な女性とお会いすることができました。当時、2008年、あすばる(福岡県女性財団)理事長でいらっしゃった(あすばる初代館長 就任当初のセンター名 福岡県女性総合センター)稗田慶子さんです。稗田さんは、1998(平成10)年から2006(平成18)年まで、九州・山口(沖縄を除く)で初の女性副知事としてご活躍された方で、週に一度あすばるに出勤され、その日は、ランチもご一緒できて、なんて光栄な時間なんだろうと、毎回緊張でドキドキしていました。

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副知事でいらっしゃった頃、私は某航空会社VIP専用の電話受付をしてました。仕事上、福岡のVIP・IPを把握しておく必要があり、リストに記載されたお名前は見事に男性ばっかり。その中に、唯一女性の名前があったのです。その方が稗田慶子さん。お名前を拝見しながら、副知事になられる女性ってどんな方なんだろうと憧れの気持ちを抱いていたのです。まさか、その3年後に同じ職場で仕事をさせていただくことになるなんて、夢のような出来事でした。

ある日、どうしてもお聞きしたいことがあり、勇気を出して尋ねてみました。「3人のお子様を育てながら、これまでのお仕事、副知事というお仕事をどうやって両立なさっていらっしゃったのでしょうか」と。そのお返事は私が予想していなかった答えでした。家事育児のサポートをしてくださる信頼できるお手伝いさんみたいな方がいらっしゃったのだそうです。

その答えは「目から鱗」でした。女性が子育てしながら社会で活躍していくためには、サポートが必要な時は家族以外の支援・社会的支援を利用しながら、キャリアを築いていくことも必要なんだなと。欧米では、一般の家庭でも、学生のベビーシッターやお手伝いさんに、家事や育児をお願いしている場面を映画でもよく見るし、全てを自分一人でやろうとしなくてもいいんだ!と仕事と子育ての両立に関して、なんだか気持ちが軽くなる瞬間でした。

家事育児は母親である女性がしなければならないという固定的性別役割分担意識にとらわれ過ぎないことが、女性が社会で活躍していくために重要な視点だと納得できたのです。

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思い描いた時がスタート地点


当時のあすばるは、理事長も館長も副館長も課長も女性、職場の先輩たちもほとんどが女性でした。先輩方は、子育てしながら働き続ける応援団でもあり、いろんなアドバイスをいただきました。身近な存在として、尊敬する方々と時間を共にし、たくさんの経験談をお聞きできたことは本当に貴重な時間でした。

ロールモデルに出会うことは、今まで自分が知らなかった世界や生き方・価値観を知るということ。そうして、自分の未来の可能性も広がっていくのです。あすばるホームページのロールモデルの取材記事、アヴァンティさんの27歳の頃、活躍されている女性のインタビューや対談記事などを読むのは、大好きな時間。私も頑張ろう!って思えてくるのです。

経験談をお聞きしていく中でいつも気付かされることは、皆さん最初から活躍していたわけではなく、最初は小さな一歩だったということです。もしかしたら自分にも将来チャンスがあるかもしれないという勇気をもらえるのです。思ったときがスタート地点。思い描いて少しづつ行動していると不思議なことにいつかその日が巡ってくるのです。

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振り返ってみると、コラムを書かせていただくことになったのも、アヴァンティ社長 村山由香里さんとあすばるで出会うことができたからです。2010年にあすばるの館長に就任され、館長ブログ、雑誌アヴァンティの”妹たちへ”というコラムを読ませていただき、いつか私もあんな風に書けるようになりたいなと憧れていたのです。文章を書くことはとても苦手でした。それでも、フェイスブックで投稿したり、できるだけ書く時間を増やしていこうと意識していました。今年の春、お食事をご一緒させていただく機会があって、「私もいつかコラムを書けるようになりたい、書いてみたいと思っています」とつぶやいたら、このコラムを書かせていただくチャンスが目の前に巡ってきたのです。

人生って不思議です。「思い」って、ずっと未来につながっていくんですね。点と点がつながっていくように・・・

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★photo Tomo ★
今回はアヴァンティさんの「おおいた暮らしモニターツアー」に応募し、参加させていただいたときに撮影してきた写真を載せました。文中の写真は全て、日出町大賀ファームで撮影した写真です。とても楽しい時間を過ごさせていただきました。ありがとうございました。大分県中津市別府市速見郡日出町。今まで知らなかった大分の暮らし、移住情報や地域の魅力について、ツアーを通して知ることができました。

今年、このコラムを書くことは、私の挑戦でした。これでいいのかなと何度もなんども書き直して読み返して、悩みながら書いてきました。

最初は恥ずかしくて勇気がなくて内緒にしていましたが、思い切ってfacebookでシェアをしてみようと決心しました。お知らせしたところ、たくさんの方々に読んだよと声をかけていただき、本当に嬉しい出来事でした。この機会をいただくことができたこと、応援していただいたことに心から感謝しています。

どうぞ、良いお年をお迎えください。
29December.2017

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☆朝の別府湾

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☆日出町 的山荘のお庭から見た景色

前回までのコラムはこちらから↓
専業主婦からのRestart 小さな一歩が未来をつくる

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