5時間ほどかかると言われていた手術時間が 2時間もしないうちに 家族は呼び出された がんに侵された胃を 手術で取ることはできなかったとの報告 お腹を開けてみると、既にがんが胃だけでなく 肝臓や大腸に浸潤(うつっている状態)していて 腹膜播種(ふくまくはしゅ)――(お腹の中にがん細胞が種を蒔くように散らばっている) 胃を切除したところで 散らばったがんは取りきれない 手術はできない状態 ・・・ 完治困難のスキルス胃がん ステージⅣ お腹はそのまま閉じられた そして家族へは 「残念です・・・」 とも告げられた ――― 切ない言葉 私の余命はこれである程度決定づけられたことになる あとは抗がん剤治療に望みをかけることに・・・ 母は医師に「少しはごはんを食べられるようになりますか?」 と尋ねたらしい せめて 美味しいものを食べさせたいとの思いから・・・ 手術の成功を祈っていた家族 ――― ICUで眠っている私に なんて声をかけようと思ったのだろう? 私はその時の詳しい話は聞いていないけど 「私の死」ということを 心の中に準備したのだろうか。。。 私の スキルス胃がんとの本当の戦い は ここから始まる ☆いっこ☆