抗がん剤治療シスプラチンの2クール目は 本当にひどい目にあった
私の中には少し期待があった
それは
1クール目はお腹切ったばかりだったし
食欲も戻らないまま始まったので
だから副作用もかなり辛かったんだじゃないか?
今度は、薬休中に食事も取れたし、前回より体調もいいから
きっと副作用は軽い!だろうと思っていた
抗がん剤シスプラチンを少しなめていた
2度目の入院は外科病棟ではなく 化学療法病棟だった
無菌室もあるし 精神的にはハードなイメージ
治療上抵抗力が弱っている人ばかりがいる病棟だけど
半面 沢山の人が闘っているって感じがした
私も負けない! ――― そう思った
注意事項も山ほどあった
①ベッドの下や床にものを置かない ⇒ 埃や汚れが溜まって感染の原因に
②ゴミはためない ⇒ 細菌の繁殖
③窓は開けない ⇒ 昆虫の侵入
④生花は持ち込まない ⇒ 花瓶等の水から細菌が発生する
⑤子供も面会は原則禁止
⑥毎食前・帰室時は必ず石鹸で手を洗う
⑦爪は短く切る
⑧感染予防のため、他病棟にはいかない
等々 他にも色々・・・
外科病棟とは相当違って
これだけでも緊張感を増す入院になった
いよいよ2度目のシスプラチン
毎回採尿という作業は嫌だったけど
前回同様 点滴当日は割と元気だった
その日の夜 親友3人で中洲祭りで楽しんでいる夢を見た
・・・ 行ったことないのに ・・・??
どうしてそんな夢見たかわからないけど
夢だけでも楽しくて良かった
予定通り 翌日から ドスーンと副作用が襲ってきた
おまけに 生理まで始った・・・最悪だ
抗がん剤のせいなのか 信じられないほどの出血多量
経験したことのない身体のだるさ ・・・ ベッドに吸い込まれていく
食べるとか水分摂るとか全くできずに ヘロヘロ
容赦なく襲いかかる 嘔吐・下痢・ひどい腹痛
ついに トイレの中で目の前が真っ暗になってしまった
貧血???
やばい・・・このままトイレで倒れてしまっては
ウ〇チまみれ 血まみれ お尻むき出しになってしまう
そんな恥ずかしい姿 絶対見せられない!!!!!
必死に 女として いや人としてのプライドを守ろうとする気合だけで 力を振り絞り
這いながらトイレをでて ベッドに突っ伏そうとなった瞬間
看護師さんが来てくれた (助かった なんとかたどり着いた――)
「トイレでどうして緊急ボタンを押さなかったの?」
って聞かれて
残ってた力を全部出し切っていた私は
ベッドの上でハァハァ言いながら
「・・・だって・・・あんな恥ずかしい格好見せられないもん・・・」
と答えたら
「倒れる前なら看護師で何とかなるけど
倒れてしまったら 先生も呼ぶ事になって
そんな格好 男の先生にも見られる羽目になってしまうよ
だから 今度から ぎりぎりまで我慢しないのよ」
と。。。
看護師さんのごもっともなご意見
ベッドの中で 少し反省しながらも
何とか 力ずくで 倒れてしまった時のおぞましい姿を封印できたことに
ほっとしていた プライドだプライド
予期せぬこんなこと 何回も続くのか?・・・・・ 弱音が出る
☆いっこ☆