ゆく年くる年

今年も残すところ数時間となりました。毎年、年末のこの時期を迎えると月日が経つのは早いな~としみじみと思います。それも年齢を重ねるごとにだんだんと早くなっていく気がします。
みなさんにとって、今年一年を振り返ってみて、どんな一年でしたか?
私にとっての大きな出来事は、8月に実父が84歳で他界したことです。これまで、義父との同居のこと、家族のことなどで悩んでいるとき、よく相談にのってくれてました。そんなときの父の口癖は
「そげ〜ん悩んだってどんこんしょんなかたい、なるごつしかならんたい!」
その力強い言葉を聞くと、心のほとんどを占めていた悩みが、なんだか小さいことのように思えてきて、不思議と前向きな気持ちになって実家を後にするのでした。職人気質でとても厳しかったのですが、人情深く頼りになる父でした。毎年、年が明けて実家に帰省しているのですが、今回は初めて父がいないお正月を実家で過ごすことになります。思い出すと少し寂しい気持ちになります。

実は、そのことがきっかけで、20代の頃の親友・Tさんからお悔やみの手紙が届き、すぐに電話をしました。年賀はがきのやりとりはしていたけど、直接話すのは20年ぶりです。呼び出し音がなっている間、ドキドキしました。Tさんの声は相変わらずで、つながった瞬間に当時の二人に戻ったようでした。「会いたいね!」ってことになり、早速、12月の連休に会う約束をしました。近場にランチに行く予定にしていたのですが、妙案が浮かびます。
「そうだ伊万里へ行こう!」
当時の会社の後輩・Sさんが伊万里鍋島焼青山窯という窯元に嫁ぎ、若女将として頑張っていることを年賀はがき、取材された雑誌やテレビなどで見聞きしていました。インスタで繋がり、今年中に行ってみたいと思っていたのです。
早速、そのことを親友に伝えると「私もSさんの青山窯にず〜っと行ってみたいと思ってたの!連れてってくれるの!」と意気投合し伊万里へ行くことになったのです!
伊万里鍋島焼青山窯へ
長崎自動車道で自宅から片道約1時間半。日帰りドライブにちょうどいい距離です。移動中の車内では、お互いの家族のこと、未来のこと、そして懐かしい思い出など、話しは延々尽きません。武雄北方インターを降りて山間の田舎道をしばらく行くと、岩山に守られたようにひっそりとたたずむ窯元の町、大川内山に到着。

Sさんと再会!変わらぬ優しい笑顔で出迎えてくれました。その表情から、おもてなしの心が伝わってきます。

到着後、Sさんおすすめのステーキハウス・チムニーで伊万里牛レモンステーキを堪能。口の中でとろけるようなお肉に舌鼓。地元の人気店なのだそうです。なんて贅沢な時間なんでしょう。
ランチの後、青山窯SHOPへGO!まずはカジュアルな商品を販売しているSHOPへ。カラフルな色の食器、アクセサリーなど、思わず「かわいい!」って声に出してしまうほど。



鍋島焼というと、とても高価で手が出ない金額なのかなと思っていたら、こちらのSHOPはリーズナブル。あれもこれも欲しくなるお洒落な陶器がたくさん並んでいました。鍋島焼特有・青のイアリング、一目惚れした絵皿、陶器でできたグルグル巻きの剣山(小皿に乗せて野花を生けることができる)を購入。 そして本店SHOPへ。こちらは、手書きの陶器がシリーズごとに展示販売されていました。
SHOPの紙袋の絵柄は先代が描かれたデザインだそうで、その優しい手書きのタッチに心を鷲掴みにされてしまいました。


この鍋島焼の青。好きだな〜。もう一度ゆっくり訪れたい場所です。
ずっ〜と眺めていたい素晴らしい作品ばかりでした。



特に気に入ったのは、陶器の表札です。オリジナルで注文ができるのだそう。

伊万里色鍋島焼陶芸青山窯 オンラインストア
伊万里大川内山観光マップ
今回の日帰りの旅。20代の頃を思い出す時間を父が作ってくれたのかもしれません。やる気に満ち溢れ仲間とともに夢だった空港での業務に果敢にチャレンジしていたあの頃。その気持ちを思い出して、これからも新しいことにワクワクしながら取り組んでいきたいなと原点に還れた再会のひと時となりました。




やりたいことを100書いてみよう!
50歳になった2018年から「やりたいことリスト100」を書いています。ある方の受け売りなのですが、意外と100個って書けないんです。どんなに小さなことでも、実現しそうにない大きなことでも、思っていることを書いてみます。これって夢実現の第一歩になるんです。目に見える文字になったとき、脳裏にインプットされ、イメージとなり、それが未来に続く小さな小さな一歩目になるのです。もし、100のリストに「青山窯に行って後輩のSさんに会う!」って書いていなかったら、友人との会話の中できっと思い出さなかったでしょう。
今年は100のうち28達成したので、残りの72は2019年に持ち越しです。自分しか見ないので変えても全然OK!にしています。ただ、あ〜これ達成したなって思うと自分を肯定的に捉えることができます。このリスト、エクセルで作って、10年後に見たら面白いだろうな〜って、60歳になった自分を想像しながら平成最後の大晦日を過ごしています。
それでは、どうぞ、良いお年をお迎えください。
★前回までのコラムはこちらから↓
専業主婦からのRestart 小さな一歩が未来をつくる