人は1日の多くの時間を「働くこと」に費やしています。
ということは、その時間を幸せに過ごすことができれば人生も幸せに?でも社会の変化とともに、働き方も大きく変わっている現代。“しあわせな働き方”って何?(avanti 2012年3月号より)
H22年の調査結果と比較して見ると、「お金を得るために働く」(51.6%→48.2%)と答えた者の割合が低下し、「生きがいをみつけるために働く」(20.0%→22.6%)と答えた者の割合が上昇している。調査時期は東日本大震災の後。人々の心境が少し変化した影響もあるのかもしれない。
理想の仕事ではH22年を機にグッと増加しているのが「自分の専門知識や能力がいかせる仕事」「健康を損なう心配がない仕事」「失業の心配がない仕事」とやや保身的な意見はH23年では低下。その中でも「自分にとって楽しい仕事」という意識は増え続けている。
※世論調査報告書2011年10月調査「国民生活に関する世論調査」より
調査対象【母集団:全国20歳以上の者、標本数:10,000人、抽出方法:層化2段無作為抽出法】、調査時期:2011年10月13日~11月 6日、有効回収数(率):6,212人(62.1%)、調査不能数(率):3,788人(37.9%)
まずは内側の列の□に、興味のあるものに印をつける。次に印をつけた中から、さらに3つを選び外側の列の□に印をつける。
3つ選んだら、それぞれの項目について質問を重ね、具体的に掘り下げて考えよう。理想の姿が現実とかけ離れていても、少しずつ理想に近づけるようにすれば必ず現実になる。「どうせできっこない」と最初から諦め姿勢で考えないことが肝心だ。
例:「経済的な安定がほしい」の項目への具体的な質問の例としては「経済的ってお給料のこと?」「いくらあれば暮らせる?」「職種は選ばないの?」「なぜ安定がほしいの?」 等
例:「家族と過ごす時間がほしい」の項目への具体的な質問の例としては「家族と過ごす時間って平日?休日?」「何時間くらい?」「家で過ごしたい?それとも外出したい?」 等
<取材協力>キャリアカウンセラー 櫻井淳子さん(http://www.sakurai-careerdesign.com/)
「仕事>生活」となるときもあれば、その逆もしかり。生活の時間を確保したいときに知っておきたい知識を集めました。
フレックスタイム制
1カ月以内の一定期間における総労働時間をあらかじめ定め、その枠内で自主的に決定して働く制度。コアタイムに勤務していれば、その前後の始業・終業の時刻を自由に決めることができる。
時差出勤制度(勤務時間の繰上げ・繰下げ)
出勤の時刻を選択できる制度のこと。1日の所定労働時間が定められているため、出勤時刻を選択すると、退社時間もおのずと決まる。
育児・介護休業法
会社に制度がなくても権利を行使できることがあるって知ってる? いずれも事業主に申し出ることが必要。詳しくは厚生労働省のHPでチェック!
ワークシェアリング
従業員同士が仕事を分け合うことで雇用水準を維持すること。①雇用維持型と、②雇用創出型がある。上手く活用している国としてはドイツやオランダが有名。
IT、通信機器の進化や時代の流れの変化から、“場所”にとらわれない新しい働き方が広がり始めています。自分流の働き方をデザインするヒントにしてみては?
ノマドワーキング
場所と時間を意のままに仕事場にしてしまう働き方。
「ノマド」とは遊牧民の意。カフェや公園、顧客のオフィスなどでネットを介して場所を問わずに仕事を進めること。自宅でもなく、オフィスでもない第三の自分の居場所で仕事を行う新しいスタイルだ。電源とネット環境さえあればどこでも仕事ができ、打合せと打合せの隙間時間など外回りの会社員などが活用し、仕事をスムーズに進めることができる。
コワーキング
価値観の共有が生む“発想の化学反応”。
独立した仕事を行いながらもオフィスを共有する共働ワークスタイル。webデザイナー、エンジニア、ライター等、PC1つで仕事ができる起業家やフリーランスを中心に広がっている。人脈拡大、設備や備品などの費用削減などメリットも多い。最大の特徴は情報や知恵の共有で生まれるコラボレーション。創造的な働き方が生まれる可能性を秘める場所だ。
<取材協力>シェア企画プロデューサー 下野弘樹さん
『あなたにとって働くとは?』など、記事の詳細はPDFでチェック!(左P1、2 右P3、4)