
年々高まる未婚率。「出会いがない」とよく聞くけれど、ホントにそうなのか。カップルの「結婚の話が進まない」のはなぜなのか…。
「結婚したい」想いはあるものの、結婚していない女性たちの現状とホンネ、そして既婚女性たちの体験談を取材しました!
「異性と交際していない!」人が多数。女性に対して男性の数が少ない人口事情があるものの、女性自身の意識や行動にも未婚理由の一端が。

「彼いない」が6割強!
交際していない女性が半数以上。福岡県は、男性より女性が28万5,067人も多く、政令都市のなかでも女性が男性を1割以上上回る激戦区(福岡県人口移動調査概要より 平成25年1月)。その環境の厳しさが如実に現れた結果か。
第1位 適当な相手にめぐり会わないから
とはいえ、「交際に繋げるための行動を何か起こしていますか?」との調査では、「特に行動は起こしていない」が4割。そもそも恋愛や結婚を必要と感じていないのかも。
第2位 異性に出会う機会がないから
ちなみに彼がいる人の出会いのきっかけは、「職場&仕事関係先」が第1位、次いで「友人・知人の紹介」「サークル活動など趣味の集まり」と続く。
第3位 気になる人ができてもアプローチの仕方や恋愛の進め方が分からない
それを裏打ちするように全国の調査でも、30代の「性経験なし」が男性で26.9%、女性で24.7%と全体の1/4にのぼっている。
(『国立社会保障・人口問題研究所』年齢別にみた、未婚者の性経験の構成 2010年)
「交際している彼はいるけれど結婚していない」理由と、それによって後々どんなリスクが生まれるのか。「結婚」を決断するときのヒント。

「今すぐ結婚したい人」が半数!
現在の交際相手との結婚を意識している人は9割以上にのぼり、さらに「すぐにでも結婚したい」人も5割という結果に。にも関わらず結婚していないのはナゼか、答えはQ4をチェック。
. 結婚に踏み出せない理由は何ですか?
1. 経済的な問題
結婚費用、新生活のための住まいや家具・家電、生活費など、結婚には何かとお金が必要。彼の収入に不安を抱いていて、「これで結婚後、やっていけるのだろうか?」と思い悩む人も多いよう。
収入が二人分なら、家計はぐんと楽になる!
結婚に経済的な安定を求める人も多いですが、彼の収入をあてにするのではなく、「自分も一緒に稼ごう」と考え方を変えましょう。二人分の収入があれば、増税で手取りが減っても万一給料が下がっても、二人で乗り切ることができます。家や車の購入、子育て、自己投資や二人の将来への貯金も、二人の収入があればずっとしやすくなりますよ。
(参考文献/「二人で時代を生き抜くお金管理術」花輪陽子・ディスカヴァートゥエンティワン)
2. 親や周囲からの反対
両親や兄弟などからの反対の声のために「彼との結婚、どうしよう…」と迷っている人も多いよう。特に彼の職業や収入、出身校などが親の反対のポイント。また、年の差婚、子連れ再婚などは、特に反発を招くことも。
“親”の価値観ではなく、二人の気持ちを尊重して。
誰もが当たり前に、同じ年代で結婚し、同じ生活をし…という「昭和結婚」の時代は終わりました。だから親の「彼のほうが年下じゃない」「年収が低い」などの声は、あまり気にしないで。親世代の結婚観のために婚期を逃すほうがもったいない!今の時代「結婚したい」と思える相手と出会えるだけでも、すごく幸せなことですよ。
(参考文献/「婚活なき結婚はありえない時代」PHPビジネスオンライン)
3. 彼がプロポーズしてくれない
ずっとつき合っている彼。それとなく結婚の意志をほのめかしてはみるけれど…。彼のプロポーズを結婚のきっかけにしたいと願う女性は多いものの、実際には男性側から切り出してくれる日は遠い…?
「子どもがほしい」のであれば、卵子老化を意識しましょう。
「生涯で子どもを産みたい」と思っているなら、35歳までに第1子を出産するのが理想的です。卵子の数や質の低下とともに、30歳から徐々に、35歳からはガクンと妊娠する確立が低下します。卵子・卵巣は年齢とともに変化していくことを意識し、パートナーともよく話し合って、早めにライフプランを立てましょう。
(取材協力/『蔵本ウィメンズクリニック』 院長 蔵本武志先生)
【avanti働く女性研究所調べ】 調査期間:2014年5月8日~30日
未婚 N=118 ●年齢:20歳~24歳6.8%、25歳~29歳13.6%、30歳~34歳23.7%、35歳~39歳30.5%、40歳~44歳8.5%、45歳~49歳13.6%、50歳以上3.4% ●雇用形態:正社員72.9%、契約社員10.2%、派遣社員1.7%、パート・アルバイト3.4%、経営者6.8%、フリーランス1.7%、休職中0.0%、その他3.4% ●居住形態:一人暮らし47.5%、実家暮らし37.3%、交際相手と同居6.8%、友人・知人と同居0.0%、その他8.5%
実際に結婚した人たちはどこで出会い、交際期間はどれくらいで結婚したのか。よかったこと、驚いたことなど、いろんな疑問を聞いてみました!

未婚で「彼いる」と回答した人と違うのは、「学生時代の付き合い」が3番目に多いこと。「その他」には、結婚式の2次会やセミナーの3次会との声も聞かれた。また、このうち4人に1人は「交際1年未満で入籍」、10人に1人が「交際半年未満で入籍」している。

5人以上の交際歴がある人が全体の1/4を占める
いろんな出会いや経験が、「この人となら結婚を考えてもいいかな」と思える相手との縁を手繰り寄せるのかも。

● 一緒にご飯を食べる、話せる人がいる。自分のことだけでなく相手に何かする時間がある。(40代・ssさん)
● 自分の知らない価値観を学べ、自分の世界を広くしてもらった。何より強い味方を得たと思う。(30代・shiroさん)
●「自分の」作った家族ができて、居場所がある心地よさ。人生が2倍豊かになった気がします。(50代・木原さん)
● 経済的に楽になり、自分の趣味や買い物に使えるお金が増えた。(30代・棟さん)
● うれしいこと、楽しいことは2倍になり、悲しいこと、つらいことは半分ずつ分かち合える。色々なことを1人で背負うことがなくなりました。(40代・上田さん)

● ご飯を食べる時、自分が食べる準備ができると、何も言わずに先に食べ始めている。一緒に食べ始める習慣がなく、育った環境が違うことを実感しました。(30代・中原さん)
● お風呂に入らない、または普段着から着替えないで布団に入ることにビックリ! (20代・Tさん)
● 男には台所仕事をさせない、風呂も男が先という価値観だった姑。男女に関係なく上を目指し、家事も男女関係なくやる自分の環境との違いに戸惑い、内心反発した。(50代・宮尾さん)
● お金の感覚。例えば夫は、1缶10,000円もするキャビア缶や100g 3,000円の肉を買ってきたりするので、食費がメタボです。(40代・太田さん)
~結婚に踏み出せない人へ~ 既婚者からのアドバイス
◆ 相手がいて結婚したいなら、相手の親に会うこと。相手をその気にさせるのではなく、周りをその気にさせるほうが早い気がする。(30代・Mさん)
◆ とことん話し合うこと。私も東京(夫)との遠距離恋愛だったので、辞めた場合の私のキャリアなどについてもとことん話しました。結果、資格取得や心構えなど、納得して結婚できました。(20代・末永さん)
◆ パートナーがいて結婚したいなら自分から結婚したいと素直に言うべき。時が経つのは早いので、同じゴールに向かっているかの確認はした方がいい。(30代・○○さん)
◆ 結婚したらすべてが解決すると思っているなら結婚はしない方がいい。パートナー、子ども、仕事などすべてが自分の思い通りにはならないもの。第一、自分自身完全じゃないから。(50歳・高尾さん)
◆ 収入などは後でどうにでもなるので、一緒にいて楽しいと思える人なら結婚したほうがいいと思う。我が家は夫が主夫で、妻である私がメインで働いていますが、将来の不安で結婚を悩んでいるなら、「自分が働く!」くらいの男気が今の時代必要なのかもしれません。(30歳・兼元さん)
【avanti働く女性研究所調べ】
調査期間:2014年5月8日~30日
既婚 N=102 ●年齢:20歳~24歳0.0%、25歳~29歳9.8%、30歳~34歳43.1%、35歳~39歳13.7%、40歳~44歳9.8%、45歳~49歳5.9%、50歳以上17.6% ●雇用形態:正社員52.9%、契約社員3.9%、派遣社員0.0%、パート・アルバイト7.8%、経営者15.7%、フリーランス7.8%、休職中2.0%、その他9.8% ●パートナーの年齢:20歳~24歳0.0%、25歳~29歳11.8%、30歳~34歳25.5%、35歳~39歳17.6%、40歳~44歳13.7%、45歳~49歳11.8%、50歳以上19.6% ●パートナーの雇用形態:正社員58.8%、契約社員0.0%、派遣社員0.0%、パート・アルバイト7.8%、経営者23.5%、フリーランス0.0%、休職中0.0%、その他9.8% ●子どもの有無:いる56.9%、いない43.1%