尋木 智美さん
『T MUSIC STUDIO』主宰
福岡県出身。大分県立芸術短期大学音楽専攻科修了後、「ヤマハ音楽教室」にてピアノ講師として活動。1994年、自宅にてピアノ教室を立ち上げる。2000年に長女を出産後、産後2カ月で指導に復帰。2009年にシングルマザーに。2010年に、『T MUSIC STUDIO』として福岡に拠点を移し、筑紫野市の自宅にてピアノ教室を継続。社団法人全日本ピアノ指導者協会新人指導者賞受賞をはじめ、リトミックの指導資格やライフオーガナイザー・選択論理心理学など多様なスキルを活かしたレッスン指導を行っている。
思春期の娘との関係に試行錯誤!大人へ成長する子どもとの向き合い方。
今回の主役は、15歳の娘を持つ先輩ママ。シングルマザーでピアノ講師として活動する尋木さんに、思春期まっただ中の娘との親子関係のヒントを聞いた。
中学校入学と同時に反抗期に突入した娘。「ある日突然、娘から『お母さん、私のこと全然分かってない!』と怒られて…。自分と対等に向き合ってほしいという娘の気持ちにハッとしました」。口出しはイヤ、でもちゃんと見ていてほしい。そんな多感な年頃の娘とどう向き合うか。ピアノ講師という職業柄、娘の帰宅する夕方以降は仕事真っ最中だ。だからこそ朝食だけは必ず一緒にとる、話を聞くときは5分だけでも家事の手を止めて話に集中する、などできるかぎり娘と共通の時間を持てるよう工夫を重ねている。
また、シングルマザーの尋木さんは、娘の成長に関わる人々との連携をとても大切にしている。「親一人の目が届く範囲は狭いけれど、習い事の先生、学校や塾の先生、娘の友達の親御さん…など周囲の方から娘の様子を聞くと、ちょっとした変化にも気づけます」。
親子の第2ステージを過ごす今を「反抗的な娘の様子に正直辛いときもありますが、親子だからこその関係だって思います。こんな風に試行錯誤しながら娘と過ごす経験を、たくさんの子どもと触れ合うピアノ講師という仕事にも活かしていきたい」と話す尋木さん。子どもが大人へと成長する、そんな大きな変化に真正面から向き合う彼女の姿は、これから思春期を迎える子どもを持つママへのエールになるに違いない。
子育てのポイント・・・SNSを使って親子時間を共有!
一緒にお菓子を作ったり、外出したり、親子で一緒に時間を過ごしたときは写真に撮ってインスタグラムにアップしています。親子共通の記録として残りますし、娘もインスタグラムの投稿を見返しては楽しんでいます。(写真は娘手作りのホットケーキ)
働くママへの一問一答!
Q. 家事の手伝いに上手に子どもを巻き込むコツは?
昔は全部一人でがむしゃらにこなしていましたが、娘が小学生の頃「お母さん、きついから手伝って…!」と言ったら、進んで手伝ってくれるようになりました。「~しなさい」と指図ではなくて「~してほしい」と頼むと、すんなりやってくれるようです。
Q.子どもの自尊心を育むヒントは?
娘はたまたま自分から「見たい」と言ったのがきっかけで、自分の小さい頃の写真や動画をよく見るようになりました。小さい頃、こんなに可愛いがられていたんだっていうのが分かるみたいで、特に最近は、落ち込んだときに一人で見ていることが多いです。あとは娘のリクエストに応えて料理やお菓子を作ると、とても喜んでくれます。
Q.家事の時短で工夫していることは?
「ライフオーガナイズ」という空間と思考を整理する方法を学んだことで、住まいに合わせて自分自身の適正量を決めて、今の自分に必要なモノを見直しました。使ったものをすぐに元の場所に戻すのが楽になり、部屋を整える時間の短縮=時短になっています。