インタビュー

金廣 邦高さん/北九州から全国へ魅力を発信。ローカルヒーローの活躍でまちを元気に!

金廣 邦高(かねひろ くにたか)さん
キタキュウマンプロジェクト 代表
福岡県北九州市出身。大阪大学卒業。2013年、北九州市でローカルヒーロー事業『キタキュウマンプロジェクト』を立ち上げる。キャラクターデザインからプロデュースまで手がけ、地域活性化を目的に活動を展開。2014年、北九州市観光大使に任命される。キタキュウマンtwitterアカウント:kita_q_manヒーローショーなど出演申込:info@kitaqman.com(北九州市外からも依頼可)

金廣さんへ3つの質問

Q.この仕事に向いている人は?
A.奇抜なアイデアを持ち、慎重に考えて実行できる人。

Q.あなたのバイブルは?
A.『奇跡のご当地ヒーロー「超神ネイガー」を作った男』。秋田県で成功したローカルヒーローです。

Q.あなたのメンターは?
A.世の中の常識を厳しく教えてくれた両親。

北九州から全国へ魅力を発信。ローカルヒーローの活躍でまちを元気に!

戦わないローカルヒーロー「キタキュウマン」。主な仕事は北九州市のPR活動、必殺技は悩み相談だ。この一風変わったヒーローは、金廣邦高さんが生み出し、プロデュースしている。大学卒業後、『キタキュウマンプロジェクト』を立ち上げ、2年間で市民に親しまれるヒーローを育ててきた。

地域ヒーロービジネスを創業

学生時代は大阪で過ごし、まちの活気と多様な文化に刺激を受けた。「北九州をPRしたい」という発想は、地元を離れた経験がなければ芽生えなかっただろう。関西で北九州の認知度は低く、北部九州の地方名と勘違いされることも多かった。「九州の玄関口にあり、立地がよくて食べ物もおいしい。北九州の知名度をもっと上げたいと思ったんです」。

金廣さんが着目したのは、ローカルヒーローの存在だった。全国各地に何百体も存在しているのに、ゆるキャラと比べて知られていない。ほとんどが個人のボランティアや趣味のため、時間や資金の関係で活動が継続できないケースも多かった。そんな中、秋田県で成功している「超神ネイガー」の事例は背中を押してくれた。「地域をPRするには目立つ存在が必要。全国に発信できるヒーローを作り、若いうちに仕事として思い切ってやってみようと思いました」。

ビジュアル面ではヒーローらしいカッコよさにこだわりつつも、みんなが笑ってくれるような親しみやすいキャラクターを目指した。

たくさんの出会いに導かれて

『キタキュウマンプロジェクト』の告知活動は、すべてインターネットで行った。ホームページを自分で作成し、Facebookとtwitterをフルに活用。少しずつ認知されるようになり、口コミ投稿で評判が広がった。イベントの主催者や行政関係者ともつながりができ、活動の場が増えていった。

現在は地域の祭りやイベント、スポンサー企業の広報活動を中心に仕事をしている。昨年、北九州市の特命観光大使に任命されて以来、マスコミで頻繁に紹介されるようになり、知名度が一気に上がった。「活動を通して発見した北九州の魅力が、自分自身の財産」と話す金廣さん。都会と田舎が両方楽しめる環境、世界に誇れるものづくりの技術など、改めて発見したことは多かった。

今後は市内の活動をさらに掘り下げるとともに、他の地域でもローカルヒーロービジネスに関わっていきたいという夢を持っている。「新しいヒーローを誕生させたり、今いるヒーローがもっと活躍できるようにプロデュースしたりしてみたいですね」。

幼い頃に憧れたヒーローは、大人になっても心の中に生きている。夢を思い出すように地域の魅力を掘り起し、ヒーローとともに新しいローカルビジネスの可能性を拓いていく。

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