インタビュー

牧村 恵美子さん/笑顔の輪を広げ 介護の仕事に夢とプライドを

「最初はカルチャーショックでした」と話す牧村恵美子さん。介護業界に入ったのは、介護保険制度が始まる10年前。結婚後に腰掛けのつもりで働きだしたが、経験と勘だけに頼っているような職場に戸惑った。辞めるつもりで理事長に正直な気持ちを伝えたところ、かえって問題意識の高さを褒められ、「これからの福祉は急激に変化していく。あなたには介護職の質を上げるような仕事をしてほしい」と告げられた。

その後、介護保険の施行に向けた動きがあり、牧村さんはさまざまな研修会に参加した。県内の勉強会では講師も務め、ケアマネージャー資格は第1回目の試験で取得。劇的に変わる介護業界に、やりがいと期待を感じるようになった。誠実な仕事で信頼と人脈を築き、在宅介護センターの立ち上げや、介護施設の施設長も経験した。

起業を決めたのは44歳。高校からの友人の病死がきっかけだった。牧村さん自身も腫瘍の手術を経験し、ともに快復を願っていただけにショックは大きく、改めて命の重みを痛感した。「残された人生やりたいようにやってみよう。失敗しても構わないから、理想の介護をしていこうと思ったんです」。

牧村さんの理想は、少人数で行き届いた介護サービス。利用者は毎日笑顔で過ごし、職員は夢とプライドを持てる職場だ。高齢者だけではなく障がい者の介護も重視し、相談事業や訪問ケアを行っている。今年の秋には、放課後等デイサービスと障がい者生活介護の2事業を展開。障がい児の居場所を提供するとともに、高校卒業以降のサポートも充実させていく。

プライベートでは、義父の介護や子育てをしながら、仕事を続けてきた牧村さん。「私も家庭では大変な時期を乗り越えてきました。子育てや介護に悩んでいる方の相談役になれれば」と、素敵な笑顔で語ってくれた。

『株式会社 EPO』代表取締役
牧村 恵美子さん

1964年福岡市生まれ、高校生より北九州市在住。看護学校卒業後、看護師として病院に勤務。結婚を機に退職し、介護施設で働き始める。12年間勤務した後、小倉南区役所内の基幹型在宅介護支援センター立ち上げに関わる。ユニット型特養(80床)の施設長を経て、2010年『株式会社EPO』設立。ケアプランセンターを一人でスタートし、2年後に『多機能ホームえん』開設。一人ひとりに寄り添うクオリティーの高いケアを提供している。現在、地域マネジメントを学ぶため北九州市立大学に在学中。

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▲ 1.北九州市門司区にある『多機能ホームえん』。小規模多機能型居宅介護(定員29名)、グループホーム2ユニット(定員18名)を備えた地域密着型の施設。24時間365日対応。

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▲ 2.施設では新年会、流しそうめんなど、さまざまなイベントを開催。スタッフも利用者も、毎日笑顔で楽しく過ごしている。

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▲ 3.理想の介護を目指し、共に夢を追いかけるスタッフの皆さん。


株式会社 EPO
北九州市小倉南区長野本町3-10-27
http://emiko-planning-office.jp/
TEL/093-475-0151
営/9:00~18:00
休/土・日曜

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