インタビュー

めんたい☆キッドさん/小柄でも諦めず憧れのプロレスラーに。プロレスを通して九州を元気にしたい!

めんたい☆キッドさん
『九州プロレス』 所属 プロレスラー
旬男【shun-dan】_業界で勢いのある、将来性が期待できる人物。また時流的にも旬であり、注目度が高い男子である。(avanti的定義)

めんたい☆キッドさんへ3つの質問

Q.この仕事に向いている人は?
A.プロレスが好きな人。プロレスラーは自己表現や自己プロデュースが得意な人が多いと思います。

Q.座右の銘は?
A.「九州ば元気にするバイ!!」。やはりコレです。

Q.プロレス発祥の地は?
A.イギリスで、サーカスの合間にその町の強い男と戦うショーとして始まったそうで、もともとサーカスの舞台が丸かったから、四角なのにリング(=丸)と呼ぶとか。今は日本とアメリカ、メキシコで人気があります。

小柄でも諦めず憧れのプロレスラーに。プロレスを通して九州を元気にしたい!

明太子をイメージした覆面レスラーめんたい☆キッドさん。168cmとレスラーにしては小柄ながら鍛え抜いた肉体と軽快な技を披露し、特に子どもに人気だ。マスクに隠された素顔は…実に爽やかなイケメンで、礼儀正しく謙虚な人だった。

プロレスといえば、荒い・痛いという印象を持つ人も少なくないだろう。だが、めんたい☆キッドさんはプロレスの魅力を「ライブや演劇と同じ。自己表現することで応援してもらえて、自分もお客さんも元気になれるのが喜び」と語る。

スポンサーを募り試合と地域活動を両立

小さな頃からプロレスが大好きで、覆面レスラー獣神サンダー・ライガーに憧れた。「小柄なのに強くてカッコよかった。僕もレスラーになりたかったけど小さいから無理だと思い、せめて自分の気持ちを満たしたい」と九州産業大学でプロレス研究部に入部。だが、やればやるほどハマり、「何としてでもプロになりたい」と火がついた。

卒業後はアルバイトで資金を貯め、メキシコへプロレス留学し、2003年にプロデビュー。「24時間どっぷりプロレスにつかる生活はものすごく楽しかった」と振り返る。

2008年、大学の先輩だった筑前りょう太さんから『九州プロレス』旗揚げに誘われ、九州プロレス所属となる。だが華やかな舞台の影には、人知れず地道な活動があったのだ。日本のプロレスラーは、試合だけで生計を立てられる人はごくわずか。当初は筑前さんと2人だけで、異業種交流会などに顔を出し、ひたすら営業と事務作業の毎日。先が見えず息がつまり、夢への灯は消えかかった。「最初の2年はどん底だった」と打ち明ける。3年目から応援してくれるスポンサー企業が増え始め、ようやく軌道に乗った。現在、所属レスラーは8人になった。

念願のチャンピオンとなり、その先へ

九州プロレスは年間30試合を行うが、それだけではない。プロレス団体で世界初のNPO法人として「九州ば元気にするバイ!!」をテーマに、地域に密着した活動を行う。例えば子どもや高齢者施設への訪問はそのひとつ。筋肉タッチやお姫様抱っこ、綱引きなどを通して感謝と元気を届けたいという思いで、今や年間150施設を訪問。社会人向けのプロレス体験型営業研修も好評だ。

旗揚げから8年。2015年はめんたい☆キッドさんにとって輝かしい1年になった。5月には長年支えてくれた女性と結婚。さらに8月九州プロレス選手権で大観衆が見守る中、王者相手に見事勝利。「13年プロレスをやってきて、初めてチャンピオンベルトを巻けました。3カウントの瞬間や会場中の熱気は一生忘れられません」。

プロレスに魅せられて育った少年はやがてプロレスラーとなり、まわりに夢と元気を与える存在に。「非常に辛い時期もあったけど、諦めずに耐え忍んだら助けてくれる人が現れた。ダメもとでもいい、挑戦し続けることが大切だと実感しました。リング上でも、小柄な僕がやられてもやられても立ち上がる姿を見て、がんばろうと思ってもらえればうれしい。そして次世代も育てていきたい」。

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