こんにちは!
アヴァンティスタッフのエツコです。
エツコが独断と偏見で浮世絵について語る浮世絵コバナシ。
第3回目の今回は「浮世絵の美人」についてお話します。
私の中で浮世絵の美女といって思い浮かぶのは
鈴木春信、鳥居清長、喜多川歌麿。
鈴木春信と言えば「萌え絵」の先駆け。多くの絵師が影響を受けています。
鳥居清長は、痩せたスレンダーの美女を描くのが特徴。
私個人としては鳥居清長の描く着物の柄がとても綺麗で魅入ってしまいます。
そして、喜多川歌麿。
彼の描く美少女は本物!
「萌え」を司る絵師です!
例えば、彼の有名な作品である「ビードロを吹く女」。
俗物に対して規制が厳しい時代。歌麿は筆を取り上げられた時期もありました。
浮世絵に使えるインクの色が決まっていたり、役者の大首絵を描くことができない時代もあったり、この絵もその規制の中で描かれたひとつです。
歌麿は限られたインクの数で、唇と着物のうなじ部分とを赤く目立たせることによって妖艶さを表現しています。
また、これも喜多川歌麿の作品である「当時三美人」。
吉原の女性や茶屋の娘など当時の美人を描いています。3人の顔はとっても似ているようで、よく見ると輪郭、鼻の形、眉の角度、目の大きさが違っています。
これは明らかに3人の違いを差別化していますよね。
美人画に描かれる美人も一様に同じではなく人それぞれ違う顔をしていたということです。世の中に言う「美人」とはそれぞれ。すべての女性がみんな違う角度で美しいということだったのかもしれませんね。
(ちなみに、歌麿はその画風からぽっちゃりさん好みだったという説があります)
それでは、エツコの浮世絵コバナシ!次回もお楽しみに。