福岡博多駅前の社会保険労務士いけだ事務所です。
今回は、また起こってしまった痛ましい事件について、お話ししたいと思います。
多くの皆さんがご存知の大手広告代理店「電通」に勤務していた新入社員の方が昨年末に自殺しました。
これが長時間の過重労働が原因だったとして、労災が認められたとして大きく報道されました。
電通と言えば、以前にも、新入社員の方が過労によって自殺(平成3年)し、最高裁判決で会社に安全配慮義務違反があったとして、遺族への損害賠償の支払いを命じられています。(最高裁判決平成12年)
その事件発生から24年、電通では再び新入社員が過労により自殺するという痛ましい事件が起きてしまいました。
今回の事件では、法定外労働時間が月間105時間とされています。しかし、これはあくまでも認定された時間で、おそらく現実にはこれをはるかに超える労働時間があったものと思われます。
広告代理店というハードな仕事に加え、長時間におよぶ拘束時間等、自殺する道を選ばざるを得なかった新入社員の方の精神的・肉体的な負荷は極めて高かったと思います。
二度とこのような痛ましい事件が起きない為にも、社会全体で今の「働き方」を見直す必要があると思います。政府も働き方改革担当大臣を置いて、これに取り組むと宣言しています。ぜひ期待したいものです。
皆さんもご自身、そして部下の方の「働き方」を、今一度見つめ直すきっかけとして頂きたいと思います。
今の「働き方」に疑問がある方、今の「働き方」を変えたい方、ぜひお気軽にご相談ください。
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