ほんよむひとの読書会

はじめまして、こんにちは。
[ほんよむひと]は2015年の夏頃に生まれた、本を好きな人たちが楽しく過ごせる場所を作ろうとたくらむグループです。一人で運営していますが、企画は参加者をはじめとする色んな人がくれたもので成り立っています。
何をしているのか?
「読書会」と呼ばれるものをやっています。北九州でも見渡せば月に二度、三度行われているので、もしかしたら参加した人もいるのではないでしょうか。その一つに[ほんよむひと]はあります。 「読書会」には本を好きな人たちがいます。ひたすら本に詳しい人もいるけど、知識だけじゃなくて「本が好きで話したい」人が集っています。さて、「読書会」を紐解きますと、次のようなものです。
● 参加者はそれぞれ本を持ち寄ります。
● 順番に本を紹介、発表はおだやかに聞きます。
● そして、その本について全員で話をします。

話はいつも盛り上がります。[ほんよむひと]の活動がもたらす一番大きなものは「本を読めるようになった」より「話をできるようになった」かもしれません。
そこでは「この本について誰かと話したい」を実現できるし、何よりもあなたの話を喜んで聞いてくれる人がいます。好きな本について話せる場所はなかなか無かったし、心許せる人がいても話すジャンルは限られていたのではないでしょうか。そうやって、自分の中だけにとどめていた「この本についてこんなことを話したい」を表に出してあげたいと思っています。そして、いろんな世代や職業の人たちが集まるこの場所では、一人だと見過ごしてしまうような新しい発見があるんだってことを、強く伝えたい。きっと、あなたにとっても、居心地の良い場所になります。
「ほんよむひとの読書会」は、小倉駅近くにある『秘密基地』というコワーキングスペースなどで開催しています。貸し切りではありませんが、周りを気にせずに会話を楽しめるような絶妙なスペースです。参加者の言葉を借りるならば「家のリビング」みたいな感じもあり。
あなたも一度、お気に入りの本についてここで話してみませんか?
ほんよむひと
読書会主催・運営。北九州市の『秘密基地』や『シマネコブックストア』で月に1~2度、読書会を行っている。教科書や漫画、特定の作家など様々なテーマの読書会を開催。
https://www.facebook.com/wonderbooklover/
ほんよむひとからオススメの本、じんわりとくるのを1冊。
「昨夜のカレー、明日のパン」
●著/木皿泉

若くして病気で亡くなった一樹のお嫁さんと、彼のお父さんの話。血は繋がっていません。でも、一樹がいなくなったあとも同じ家に暮しています。大事な人を失った2人が、悲しみをそれぞれに癒やしていく過程が描かれています。
彼らが主人公となってはいますが、周りの人たちの視線で描かれる章もあって、それを読んでいると、あぁ「誰のもとにも大切な物語があって、共有されることを待っているんだなぁ。」とそんな事を強く思いました。
この本を読みきったあと当分は、目の前の景色に「人それぞれの物語」が重なって見えてきます(私の場合)。
ほんよむひとの読書会に参加している、図書館司書の佐藤さんからもオススメを1冊。
「ダメをみがく ゙女子゙の呪いを解く方法」
●著/津村記久子・深澤真紀 紀伊国屋書店 2013

「普通の人と普通の結婚がしたい」「パーフェクトな女子であるべき」「子供がいないからわからない」「前から歩いてくる女全員を値踏みする女」…現代の女性にはとかくこれらの「呪い」がつきまといがち。負けまいと頑張って生きるのは素敵だけど、時々ちょっとしんどかったりもする…。 「女の人が、社会や、個人的な関係や、同性間の相互監視において求められる山ほどのことのうち、自分に合わない側面は、無理やり達成しなくていいのではないか」(あとがきより)世間知らず・不器用・KYなままでも、これらの「呪い」に飲み込まれることなくなんとか社会で生き延びていくための方法を、芥川賞作家と人気コラムニストが語り尽くす対談集。生々しい体験談には共感必至。 働き女子に送る、ちょっと肩の力を抜ける1冊です。