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【特集記事】ようこそ、おもてなしFUKUOKAへ

お互いを知ることが「おもてなしFUKUOKA」の第一歩!
外国人のリアルな本音を聞く場を覗いてみた。

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日本に住む外国人は、実際、日本をどのように感じているのだろうか? 地域行政ごとに様々な国際政策が進められる中、北九州市は、外国人のニーズや現状の課題を把握するため、「多文化共生」をテーマに座談会を開催した。集まったのは、北九州市内に暮らしながら、外国人滞在支援や国際交流活動に携わる外国人。みな一様に、日本文化に深い関心と理解を示し、日本人との交流も深い。ここへアヴァンティもオブザーバーとして参加し、北九州で働く外国人から日本での暮らしについての本音を聞いた。

「多文化共生ディスカッション」潜入レポート

今回の座談会はすべて日本語で行われた。参加者曰く、「多文化共生=外国語で会話するのが前提」と必ずしも構える必要はないという。中国や韓国、ベトナムからの来訪が多い福岡県では、英語を話さない外国人も多く、日本語を勉強するために訪れている外国人はむしろ日本語で会話できる機会を求めているからだ。このように、言葉のコミュニケーション一つとっても、日本人が良かれと思ってやることが外国人に理解され、受け止められるとは限らない。例えば、今でこそ日本語に堪能な彼らだが、初めて日本を訪れた際は、威勢のよい店員からの「いらっしゃいませ」という挨拶を、怒られていると間違え戸惑ったという。というのも、多くの国では来店時に店員から声をかけられることがない。日本では元気よく相手をもてなそうとやっているつもりが、 ”おもてなし “の文化が一般的でない外国人は突然大きな声で店員から呼びかけられることに驚いてしまうのだ。「長く住んでいれば分かることだが、そういった日本人ならではの文化や考え方を積極的に教えてもらえたら」という意見も出された。

また、外国人滞在支援に携わり、日本人と外国人の橋渡し役を担っている彼らは、双方ですれ違う思いの間で葛藤することもある。例えばビジネスシーンでは、「なぜ一緒に働いているのに、毎日、業務日誌に感想を書くの?」という話が出た。チームプレーや協調性を重んじる多くの日本企業は、業務を共有し、相手の状況を理解するため業務日誌を書くことを推奨するが、自分の意見を主張し、意見を交換する文化の中で育った外国人は、その場で会話すれば済むことを、わざわざ業務化することに疑問を感じるようだ。だがこれは、それぞれが相手を尊重する気持ちから生まれるコミュニケーション方法の違いだ。日本に暮らす外国人と日本人双方の気持ちが分かる彼らからは、「もし外国人が、日本人の当たり前なやり方に疑問を感じているなと思ったら、その理由を聞いてみてほしい。そして、できたら他のやり方も試してみてほしい。郷に入って郷に従いながら、新しいアイデアをどんどん生み出せば、郷のやり方も少し変わってくる。それが多文化共生だと思う」など、お互いが心地よく過ごせるようになるための建設的な意見も寄せられた。

お互いに違う文化で育った日本人と外国人。日本では当たり前に行われている習慣や一般常識ひとつとっても、それを知らない外国人にとっては驚きと発見の連続だ。だからこそ、コミュニケーションを通してお互いを知り、尊重し合うことが、多文化共生への第一歩なのかもしれない。

今回のディスカッションに参加して頂いた方々

ディスカッションで発言された、リアルな意見「今これで困ってます」「ここが素敵」「こうなったらいいな」と共に、今回参加していただいた方々をご紹介します!

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アメリカ出身 日本在住歴10年 グローバル人材の活躍支援(JICE)
フランク冬馬さん

アメリカの場合は、デパートのマップも北が上ですが、日本のマップは、地図がある場所によって東西南北が変わり、向いている方角が上にくるので、何度も迷いました。

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イギリス出身 日本在住歴2.5年 国際交流員(CIR)
ジェイソン フェルナンデスさん

インターネット上では北九州が危険だというイメージがついている。来てみたら自然も多く、都会機能も充実して住みやすい街でしたが、ネットが世界に与える影響は大きいと思います。

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ニュージーランド出身 日本在住歴1.5年 国際交流員(CIR)
オ ソユン サラさん

留学中は、同郷の学生や先生としか交流がなかった。外国人とばかり仲良くなって、日本人の友達を作るのが難しかったです。外国人と日本人が交流できる場所がもっとあるといいな。

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ベトナム出身 日本在住歴2年 留学生支援
フィン レアン ロックさん

ベトナムでは部屋を借りたい人が貸したい人を探すので、不動産屋がありません。日本で部屋を探すときは、保証人や2年間契約などルールがいろいろあって難しかった。

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中国出身 日本在住歴20年 外国人市民支援(相談員)
松尾 蓉さん

中国は太極拳やダンスなど街中での交流が盛んです。日本では、自分から発言しないと、話しかけられない。聞くととても親切に教えてくれると今ならわかるけど、来た当初は寂しかった。

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カナダ出身 日本在住歴5年 外国人指導助手(ALT)
クリストファー リアングさん

日本に来たら、住民票を登録する時に数種類の生活マニュアルをもらいます。情報量の多い冊子ですが、ゴミ出しのマナーで友人がものすごく怒られたことがあって、隅から隅まで読みました。

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