”女性だから”という理由であきらめない
子育てしながら自分らしく仕事ができる職場を探し求めて彷徨っていた30代。
なんどもなんどもハローワークに通って、たまたま就職ナビゲーターさんが教えてくださった求人”財団法人福岡県女性財団(福岡県男女共同参画センターあすばる)”との出会いが40歳のとき。
そこから人生の転機が始まったのです。
新人研修の講義で聞かせていただいた当時の館長のご経験談は、今でも時々思い出されるほどに、心に深く刻まれています。その経験談から、二つのメッセージを受け取りました。
一つは、前回のコラムに書かせていただいた言葉
「女らしさ 男らしさ よりも その人らしさ」
二つ目は
「女性だからという理由であきらめない!
いつからでも何歳からでもチャレンジできる!」
館長は、農家に嫁がれ、農家の嫁としての現状に様々な問題意識を持たれ、農業女性委員、その後、町議会議員、そして九州初の女性町長という経歴をお持ちの方でした。町長任期中に事件に巻き込まれて辞任され、その後は想像を絶する信じられないようなご経験をなさった方でした。未来の変革を求めて諦めずに恐れずにチャレンジし続けてこられたその思いと行動力に心を打たれました。
今、目の前で話してくださっている女性は、女性らしさにとらわれず自分らしくあること、女性も男性と対等であり、そして、地域の課題を解決するために全身全霊で行動してこられたんだと、胸が熱くなる思いでした。
結婚して妻になり、子どもを生んで母親になっても、自分の人生をあきらめてはいけないと力強いメッセージを送ってくださったのです。
どんなに未来が見えなくても
ある課題を解決しようと覚悟を決め
自分を信じてチャレンジし続ける!
壁を作っていたのは自分。女性だからという理由で未来を諦めてはいけない
もっと強い心を持って挑んで行こう
スタートはいつからでも遅くない
と心に強く刻まれたのです。
女性もリーダーになることを恐れてはいけない。女性らしく遠慮したり控えめにならなくてもいい。
おかしいと問題意識を感じたことがあれば、自分の意見として勇気を出して伝え挑んでいく。そうすることで未来が少しつづ変わっていくんだということにも気づかせてくれた時間でした。
その後、初年度に”あすばる”で初めて担当させていただいた事業「働く女性のためのあすばるサテライト講座」公開講座のタイトルにつけたテーマは
「なりたいをあきらめない」
様々な分野で活躍されている女性をパネリストにお招きしトークイベントを開催しました。その時、100名近い来場者の前で初めて司会を担当し、入職前は全く想像していなかった自分、チャレンジできた自分が誇らしく思えてイベントを終了した時には達成感でいっぱいでした。そして、もっと成長した自分に出会いたい!と思いをさらに強くすることができたのです。
今できなくても「なりたいをあきらめない」自分でいれば、いつかはチャンスが来る。その時までに、今できる小さなことを一歩一歩取り組んでいくことが、そこに近く道なんだと。
この時から「なりたいをあきらめない」とずっと心に秘めているのです。
まだ見ぬ未来へ向かって。
★photo Tomo ★
今回の写真は、田川郡添田町にある英彦山。思ったよりも自宅から近くて高速を使わずに1時間15分程度で行けました。11月上旬、紅葉が始まったばかりで、まだ人が少なくてゆっくり写真撮影することができました。頂上まで登れるコースがあるのですが、この日は境内まで。次回は、登山用のグッズを揃えて頂上までいきたいと思います。
前回までのコラムはこちらから↓
専業主婦からのRestart 小さな一歩が未来をつくる