アヴァンティから「働く女性たちへのメッセージ」を受け止めて
アヴァンティ創刊25周年おめでとうございます!
本年度最初のコラムは、アヴァンティとの出会いを書いていきたいと思います。
私が今、働く女性として人生を楽しんでいられるのも、女性たちを応援するメッセージを送り続けてくれるアヴァンティとの出会いがあったからと言っても過言ではありません。
これまでの人生において大切な存在であり、読者でありファンでもあります。今もアヴァンティの紙面やWEBからたくさんのメッセージを受け止めています。
初めてアヴァンティを読んだのは20代後半の頃。職場の休憩室で読んでいた記憶があります。それから、30代の前半、専業主婦を経て再就職したパート先にも届いていたし、派遣社員としてフルタイムで勤めた30代後半、その会社にも職場の休憩室にありました。
振り返ってみると、働く職場の先々で目にしていました。毎月創刊後に西鉄駅のラックで入手しバックに入れ電車通勤の友でもありました。毎回目を引くドキッとするような表紙のタイトル、いつかこんな風になりたいなぁと憧れる素敵な女性がたくさん登場していました。私もいつかこの紙面に載れるような女性になりたい!何か学びたい、チャレンジしたい!という思いに駆られ、読んでいるだけで前向きな気持ちになれたのです。
子育てしながら仕事をすることを選択したけど、「男性は仕事、女性は家事育児」という固定的性別役割分担意識に囚われていたせいで、働くことに罪悪感を持っていました。いつもこれでいいのかと不安でいっぱいでした。
でも、アヴァンティを手に取り、そこに登場してくる女性が語る数々の言葉に「それでいいんだよ」と勇気付けられていたのです。
それから好きだった大きな理由がもう一つあります。それは、経営者が女性だったことです。「代表取締役村山由香里さんってどんな方なんだろう?すごいな〜。女性が起業して経営されているなんて、かっこいいな〜。いつかお会いしたいな〜。」と密かに憧れていたのです。
なぜ、そんなに憧れを持っていたか。
これまで仕事をしてきた会社は、社長、上司、役職がついている方は、ほとんどが男性。100%に近いくらいトップ層は男性でした。どうして女性は昇進できないのか、子どもができると、ただそれだけで、引け目を感じなけばならないのか、そこがすごく腑に落ちなかったのです。
女性として生まれてきて社会に出て就職して、仕事がものすごく楽しかったけど、結婚もしたくて子どもも欲しくて、26歳で結婚して妊娠し出産しました。辞めることを選択し家庭に入ったとき、社会から取り残されていくような気がしていて、悔しさを感じていました。
そんな中で、女性が働きやすい会社ってどんな会社なんだろうと考えていました。女性が経営する会社では、きっと子育てしながら仕事ができるだろうし、「働く女性を応援する」会社というところが、すごく魅力的に感じていたのです。
それから、40歳になった平成20年、福岡県男女共同参画センターあすばるに入職することになりました。そこにも毎月アヴァンティが届いていました。当時、担当していた働く女性向けの講座の企画をするときも、テーマや講師選びなど、紙面から人材情報を収集し、仕事においても参考にしていました。
その後、平成21年だったでしょうか、、ビックニュースが入ります。当時のあすばる館長・中嶋玲子さんとアヴァンティ社長・村山由香里さんが、ある事業で一緒にサウジアラビアを訪問されることになり、その打ち合わせに村山さんが来館されるというのです。
「もしかしたら、会えるかも?!」って、その日が来るのをワクワクした気持ちで待っていました。来館された当日、話しかける勇気もなくて、ただただ、事務所の奥から、館長室に入っていかれる姿を遠目でドキドキしながら見ていました。その時は話せなかったけど、働く女性向けの事業を担当していたら、きっといつかお会いしてお話できるときがくるんじゃないかと不思議な予感がしていたのです。
そして翌年の平成22年。飛び上がるような嬉しい出来事が起こったのです。
思い続け行動していると会いたい人に必ず会える
平成22年、その年は新しい館長が就任される年でした。次の館長はどんな方だろう?と職員の間では一番の関心ごとでした。そして、その就任が決まる理事会の前日、噂が広がります。
新しい館長は、アヴァンティ社長の村山由香里さんらしいよ!
え〜〜〜〜〜っ!
本当ですか〜?
『あ〜。夢みたいな出来事が起こった!』と一人感動していました。
まさかまさか同じ職場で仕事をご一緒できる日がくるなんて想像もしていませんでした。
真っ先に思い描いたのは、「働く女性にもっとあすばるのこと知ってほしい!伝えたい!」そう思っていたことを実現できるかも!ということです。あすばるはアヴァンティと同じく「働く女性を応援する」ところ。子育てしながら働くことを本気で応援してくれる。「男女共同参画社会基本法」を知ると、もっともっと女性も男性も子育てしながら働きやすくなるだろうし、罪悪感から解放される。私自身がそうだったように。。これまで生きてきてモヤモヤとしていたことが、法律を知ったことで、全てがストンと腑に落ちたのです。女性だからゆえに感じる自分の中で整理できなかった気持ちは、実は一人の問題ではなく社会的な課題だということを認識することができたからです。。
そして、就任される4月1日がやってきました。
職員全員の前で、新館長のご挨拶が始まりました。社長をご退任されて、どんな思いで館長に就任されることを引き受けられたのか熱く熱く話してくださったのです。お話をお聞きしていると心が躍りました。そのときの光景は今でもはっきりと覚えています。これからどんなことを実現していきたいのか、その思いを綴られたA4サイズの用紙を配られました。その用紙、実は今でも大切に持っています。
改めて拝読してみると、あることに気付きました。そこに書かれていたことほとんどが本当に実現されていたのです。トップの思いを知る。その思いに触れると、それを実現するために自分には何ができるのかを一人ひとりが考え行動し、その思いがチーム力を高め組織の見えない力となって実現していく力に変わっていくのだと。
今、あなたにとって、会いたい人、憧れている人はいますか?
思い続けその方向に行動していれば、いつかきっと会えるときがくるのです。
続きは、次回に。
★photo Tomo ★
今回は、桜バージョンです。
2018年3月末、実家のある筑後市に帰省してきました。
実家の前には神社があって、その敷地内に大きな桜の木があります。今年は、ちょうど帰省した30日が満月の日。夜桜がとても綺麗でした。