即戦力を好きな分野で活かせることができた、幸せな転職
初めてお見かけした相良さんは、とてもオープンな雰囲気で、人の輪の中心にいました。仕事でも、プライベートでも、とにかく人が好き。多くの人を巻き込めれば、その分だけ楽しいことができる。そう信じる相良さんのつくる『人の輪』には、いつもポジティブなエネルギーが流れています。
昨年2018年初夏、相良友香さんはプロスポーツチームを保有している会社へ転職。担当は、ファンクラブのオペレーション。翌シーズンに向けて全てがハイスピードで進行する中、相良さんに期待されていたのは、即戦力でした。
中途採用で求められているのは、いわゆる『即戦力』。しかし、その即戦力になるためには、一般的に転職者自身が自分のスキルと経験を正確に理解し、かつそれらが希少で重宝される業界の見極めが必須となります。相良さんは自身の保有能力を野球という好きな分野で活かすことができたため、幸せな転職だったと語っています。
『働きマン』や『サプリ』の主人公と同じ年齢になってみて・・・
相良さんは、新卒で福岡県内のとある通信販売会社に入社。入社の決め手は、仕事内容というよりは、社内の和気あいあいとした、温かい雰囲気でした。仕事は、顧客関係管理、いわゆるCRMに10年間従事。コールセンター、ウェブページ企画、顧客データベース管理を一通り経験し、社内ではCRMのスペシャリストとなり、顧客との信頼関係作りにやりがいを感じ始めるようになりました。
しかし、ある時、ふと立ち止まって周囲を見渡したら、同期と比較して、なんとなく遅れをとってしまっている自分を感じてしまったそうです。仕事は頑張っているという自負があった分、評価されていないことが悔しく、それ以上に悲しかったと相良さんは当時を振り返っています。
「社会人になる前は、『働きマン』や『サプリ』といったマンガの主人公に憧れていました。仕事をバリバリこなしている姿が、とても素敵に見えました。主人公と同じ年齢になって、今の自分と比べてみて、落差を感じてしまいました。そして、自分を客観的に見つめなおしたいと思ったのです」。
そこで、グロービス経営大学院の門戸を叩きました。大学院といっても、グロービス経営大学院には『単科生制度』という1科目から受講できる制度があり、まずは3カ月間の通学を開始しました。当初は自分のビジネススキルを知り、鍛えることが目的でした。しかし、実際通学して気付いたのは、意外な側面でした。活躍しているビジネスパーソンは、ビジネススキルよりも、日々の生き方の方が魅力的に映ったのです。時間の使い方への意識、衣食住へのこだわり、自身の能力開発、何より、人生の中で成し遂げようとしている志。日常の中で見える洗練された生き方に、大きな刺激を受けました。特に志について、「自分が本当にやりたいこと、できることは何だろう」と模索を始め、大学院入学を決意しました。
授業や懇親会、学事を通じて、多様なビジネスパーソンと学び、議論し、刺激を受け、自分自身への理解を深め、そして、ついに自分の道を見つけたのです。
「私は人とお祭りごとが大好きです。多くの人を巻き込めれば、その分だけ楽しみが広がります。人が楽しめる環境と仕組み作りこそ、私が本当にやりたかったかったことで、やってきたことだと視界が開けました。」
葛藤の末、見つけた天職。世界一のファンクラブを目指して
ここまでご覧いただければ、ファンクラブの盛り上げ役は相良さんの天職だと感じていただけるのではないでしょうか。CRMの経験とスキルが、相良さん自身の志と見事に合っています。前職での葛藤を経て、自身のキャリア、そして生き方に筋を通し、納得することができたのです。
「今の仕事は、前職で経験した仕事の内容に非常に似ています。しかし、今の方が私は幸せです。自分が活躍できる場所を見極めることができて、本当によかったです。世界一のファンクラブ作りに向けて、全力で走っていますよ!」
自身の経験を通じて、相良さんは女性が働くということに関して、笑顔でこうエールを送っています。
「仕事はすべてではないけれど、今後より多くの女性にとって、仕事は人生においてますます重要な位置を占めていきます。もし前向きに仕事ができなくなってしまうときは、一度立ち止まって、自分を見つめなおしてみてください。ただ、悩んだときは一人で抱え込まず、逆に世界を広げてみてください。前向きに切り替えるきっかけは、素敵な人の輪に入っていくことだと思います。」
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