祝迫 五輪子さん
株式会社井筒屋営業本部
CS推進担当課長
1983年に入社。以来様々な売り場を経験し、その中でも販売やバイヤー、売り場責任者とキャリアを積む。気の合う職場の仲間とカラオケや食事に行くことが楽しみのひとつ。
「今までのキャリアがもったいない」
祝迫五輪子さんは、『井筒屋』に入社して今年で30年を迎えるベテラン社員だ。いまや「社内におけるサービス研修の第一人者」とされる祝迫さんのこれまでの道のりには、着実な経験と努力の積み重ねがあった。
入社して15年は婦人服売り場を担当し、サービスリーダー、副主任と同じ売り場で経験を積んだ。34歳のときに社内の管理職試験に合格し、婦人肌着の主任(現在の担当長)、化粧品売り場の責任者を歴任。そのまま順調にキャリアを積んでいくかに思えたが、36歳のときに出産。一度は退職も考えたが、「今までのキャリアがもったいない」と上司に引き止められ、11カ月の育児休業後に復帰した。
復帰後は、サービスの要である販売員の育成・指導を行う『井筒屋』の関連会社に出向し、育児勤務をしながら研修担当を5年経験。その後売り場に戻り、洋品部フロア全体を統括する責任者に就任した。「フロア責任者ともなれば、売上も予算も高いし、期待されることへのプレッシャーがとてもありました。でも上司に鍛えられ、周囲に支えられてなんとかやってこれましたね」。
目の前のことに実直に取組み、その経験を活かして今がある
100人余りのフロア従業員に対し、サービス面の勉強会をこまめに実施するなど、研修に携わってきたことで得た経験を活かして改善や成果に繋げることもできた。
現在は顧客満足度を高めるためにできることを考え、従業員に向けて研修や勉強会、ミーティングを繰り返し行う毎日。管理職は大変か、と尋ねると「責任が大きくなれば大変なこともありますが、管理職になると会社全体の状況や方向性が分かるし、組織内での発言力も上がります。内容次第で、自分のやりたい事をやらせてもらえる機会が増え、面白さややりがいも感じます」。
目の前のことに実直に取組み、その経験を活かして今がある。「継続は力なり」の背中を後輩たちに見せながら、これからもしなやかに、真摯に仕事に向き合っていく。

◎私の勝負アイテム…「売場巡回の際、お客様から聞かれたことに対してすぐにお答えできるよう、また催事情報などの正確な情報をお伝えするために『スマイル通信』を持ち歩いています」。調べる際の携帯電話も必需品。