柴田 加奈子さん
西日本工業大学岡田研究室
研究スタッフ
教授個人付きのスタッフとして、建築の設計やまちづくり、調査・研究を行う。最近は住宅の設計やリノベーションも手がける。北九州のまちづくりに関する事務局業務や、実家の京築で「京築応援団女子部。」の活動も行うなど、興味のあることはなんでもやってみる派。
家族のありかたは家それぞれ。
「うちはうち」方針で幸せの形を探る。
「毎日献立考えるの面倒くさいんだけど」「すいません、パスタが食べたいです」。こんな夫婦の会話は数あれど、前のセリフが夫というパターンはまだ多くないかもしれない。
大学教授の研究助手として働く柴田加奈子さんは、建築設計から、まちづくりの計画や企画調査、学生の面倒見に至るまで、業務が幅広く、突発も多い何でも屋だ。一方で夫はある程度段取りの決まった仕事で、帰宅は加奈子さんよりも早い18時半過ぎ。そういうわけで、おのずと家事分担は夫の比重が増えた。
家にじっとしていられない性質の加奈子さんは産後4カ月で仕事復帰。大学に子どもを連れて通い、保育園時代も何とか乗り越えたが、小学校の壁にぶつかった。学童保育に入れたのはよかったが、保護者運営だったため、年間の予算管理や運営計画、職員の雇用まで保護者が行う必要があったのだ。「皆、時間を作るのが大変で…ママたちと一致団結しました」。自治会に粘り強く交渉を重ね、運営を任せることに成功。「仕組みを変えるのは大変。就学前に校区や学童の情報はできるだけ収集したほうがいいです」と重みのあるひと言をくれた。
現在小3の娘とは女子力を争って負ける仲良し親子。仕事場にも連れ出すおかげで人見知りしない子に育った。「家族の在り方は家ごとに違うと思います。『こうでないと』と思わず、『うちはうち』と思う方が楽ですよ」。大変なこともあるけれど、これが今の家族の形だ。
仕事と子育て両立アイテム…ハードディスク
学校から急な呼び出しなどがあれば、これに入れて仕事を持ち帰ります。必須です。
働くママへの一問一答!
Q. 子育てで大切にしていることは?
A. 年齢に応じてできることを体験・経験させること。普段あんまり母親らしいことを伝えられませんが、私の仕事(建物見学とかイベント)や好きなことに興味を持ってもらいたいので、小さな頃からあちらこちら連れまわしています。
Q. 同じ働く母としてお手本にしている人は?
A. この人! という特定の方はいませんが、何年も仲良くさせてもらっているママ友さんたちと、ミズ21委員会でご一緒した仲間たち。職種は様々ですが、子育てや健康・美容のことと色々話が出来るので参考にしたり刺激をもらっています。
※ミズ21とは…女性の生活実感にもとづいた柔軟な視点で市に意見や提案を行う北九州市の事業。1期を2年とし今年で14期目。
Q. 夫との関係で大切にしていることは?
A. なるべく3人一緒に夕食を食べること。忙しいなか、ゆっくり出来るのは夕食だけなので。ただ、私が遅くなることが多いので、2人にさびしい思いをさせていることが多いです。