街ではこの冬、例年以上にパンツスタイルが大きな支持を集めています。
防寒はもちろん、セパレートスタイルの人気によるワンピース離れなどもあり、
今季のパンツスタイルの流行に至っているようです。
もはや定番となっているスキニーパンツや、
カジュアルなノーマルストレートのデニムパンツなど、
その内訳はさまざま。
とりわけ”今らしさ”という点で注目したいのが、
去年から人気が引き続いているワイドシルエット。
昨夏のガウチョパンツの流行りを引き継ぎ、
ロング丈のワイドパンツをコーデに取り入れる方が、
秋冬に於いても多く目に留まります。
中には裾が大きくフレアしたものや、
1970年代を思わせる”ラッパ”シルエットを取り入れた、ワイド愛好者も…!
(ガウチョパンツ)
主なスタイルとしては、スニーカーやヒールの高くないブーツなどと合わせ、裾はくるぶしあたり。
ツイードやウールなどの硬い素材では、カッチリと生真面目に。
柔らかい素材では裾をヒラヒラとたなびかせ、
まるでスカートの雰囲気をパンツスタイルで表現したような印象で。
かたさ・ゆるやかさ・安定感・躍動感…
単調なコートスタイルの、その足もとに個性を添えるようにして、
皆さん各々にワイドスタイルを楽しんでいらっしゃるようです。
そしてそのチョイスのポイントとして多く聴かれたのが、
「後ろ姿」というキーワード。
ワイドパンツ選びに際して多くの方が気にしていたのが、
後ろから見たときの腰回り・ヒップ・膝裏にかけてのライン。
履く人によって、このサイズ感とシルエットのバランスは様々…
ここに注意しなくては、野暮ったい”ただの太いパンツ”になってしまう恐れがあるのだとか。
体型をゆるく覆ってくれる、便利屋のように見せかけて…
実はタイトめなもの以上に、
シルエットへのより高い意識が求められるスタイルなのです。
「春には、ホワイトや明るいカラーのものに挑戦したいです。」と、
次なる季節のワイドスタイルを見据えられた方もいらっしゃいました。
開放的な春の気分にこそ合わせたい、ワイドシルエット…
コートの下だからと油断できた冬物のようなチョイスは、もう通用しませんよ!