普段何気なく食べている野菜や魚。もちろん作り手がいるのですが、どんな方かご存知ですか?生産者の方は「良いものを作りたい」とこだわりをもって大切に育てた自慢のものを食べてもらいたいと思っています。作り手の想いと共に、旬の食材を存分に味わえるレシピを全6回に渡ってお届けします。
サワラ 生産者 二見 隆さん
>>素材を生かす簡単・時短レシピ「サワラと春野菜の包み焼き」
小倉港から船で35分ほどで行ける小さな島「藍島(あいのしま)」。豊かな漁場に恵まれ、アワビやウニ、ワカメなどの海産物が豊富に採れる。
今回ご紹介するのは、その藍島でよく捕れるサワラ。漢字で魚に春と書くサワラは、文字通り今が旬!この時期のサワラは、脂がのっており、たまらないほどおいしい。きれいな白身は柔らかで上品な味だ。島では、捕れたての新鮮なサワラを刺身で食べるのが普通らしい。他にも、たたき、塩焼き、天ぷら、西京漬けとサワラを美味しく食べる調理法は盛りだくさん。
漁師の二見さんは、新鮮な藍島のサワラを多くの人に食べてもらいたいと意気込みを語ってくれた。
藍島ってどんな島?
小倉駅から船で35分ほどの、青い海に囲まれたのんびりとした島。漁師いわく、漁の最中にイルカやスナメリに遭遇することもあるそう!夏は海鮮バーベキューが楽しめる。
[素材を生かす かんたん時短レシピ]
旬の野菜と一緒にホイルで包んで焼くだけ!
サワラと春野菜の包み焼き
【 材料 】 2人分
サワラ切身 2切れ
新じゃが 1/2個
新玉ねぎ 1/2個
ミディトマト 2個
スナップエンドウ6個
塩 小さじ1/2
胡椒 適宜
にんにくオイル 小さじ2
エキストラバージンオリーブオイル 適宜
【 作り方 】
1) サワラは小骨を抜いて両面に半量の塩、胡椒をふっておく。
2) 新じゃが、新玉ねぎは皮をむいてスライスし、細いせん切りにする。トマトはヘタを取って半分に切っておく。それぞれに残り半量の塩をふる。
3) スナップエンドウは筋を取り、分量外の塩を加えた湯で色よく茹でて、斜め半分にカットしておく。
4) アルミホイルを2枚準備し、2)の玉ねぎ、じゃがいもを半量ずつ中央に重ねて敷く。サワラとトマトを上にのせ、にんにくオイル(※)を全体に小さじ1ずつまわしかけ、ふんわりと包んで閉じる。オーブントースターまたは魚焼き器で15分ほど焼く。
(焼き時間は機種により火通りの具合が違うので、魚に火が通っているか確認してください。)
5) 焼き上がった包みを開き3)のスナップエンドウを添える。仕上げに上質なオリーブオイル少しプラスすると、さらに香りよく美味しくなります。
(※)自家製にんにくオイルの作り方
にんにく 1個
エキストラバージンオリーブオイル 1カップ
にんにくの皮をむいて叩き潰し、空き瓶に入れる。オリーブオイルを注ぎ、ゆるく蓋をして冷暗所におく。1週間ほどで完成したら冷蔵庫保存がおススメ。
注)1週間室温に置く場合、にんにくからガスが出るので蓋はきつく締めない。オイルが少なくなったら継ぎ足し使える。
フードコーディネータ 黒木 雅美さん
辻調理師専門学校卒業後、レストラン勤務を経て料理家へ。小倉まちおこしに携わり、小倉魚町の「あぶくりキッチン」で料理講師として活動。地元生産者が育てた四季折々の旬の食材と手作りの調味料を使った料理を伝えている。
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(北九州市食の魅力創造・発信室)TEL 093-582-2080
「作り手通信 北九州」アーカイブ
vol.1 合馬たけのこ/生産者 冨岡修さん
vol.2 サワラ/生産者 二見 隆さん
vol.3 あかもく/生産者 島田 健一さん
vol.4 若松トマト/生産者 杉原清さん
vol.5 関門海峡たこ/生産者 永久清彦さん
vol.6 スイートコーン/生産者 松浦剛さん