インタビュー

桑原 ナミさん/自然に辿り着いた私の道。生産者と生活者をつなぎ食で人を笑顔にしたい!

自然に辿り着いた私の道。
生産者と生活者をつなぎ食で人を笑顔にしたい!

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小さな頃からおしゃべりが大好きで、アナウンサーに憧れていた桑原ナミさん。東京の短大に進学し、アナウンススクールにも通ったものの、テレビ局のアナウンサーは狭き門で叶わなかった。それでも諦めず、地元・福岡の百貨店で契約社員として働く傍ら、イベント会社に登録。試食のデモンストレーションやイベントの司会補助など、とにかく「話す仕事」を始めた。やがて努力は報われ、ラジオのパーソナリティ、テレビのナレーターやレポーターを務めるように。

「たくさん失敗したけど、まわりの方に育てていただきました」と振り返る。念願の仕事で充実した毎日を送る反面、不規則な生活で体調を崩すこともあり、「この先どうしようと不安が頭をよぎることもありました」と明かす。

30歳で結婚すると、仕事をペースダウン。と同時に、日々の食事を考える過程で野菜に興味を持ち、野菜ソムリエの資格を取得した。そこで飽き足らないのが彼女らしさ。もっと見識を深めたくて、買った野菜のラベルを見て生産者に電話をかけ、「おいしかったので、ぜひ畑を見せてください」と農家回りを始めたのだ。

「皆さん歓迎してくれて、朝から夕方まで話し込むことも。こだわりの野菜について話される姿はイキイキして、私もすごくタメになり楽しかった」。聞いた話をブログに書いたり、講座で話したり、野菜料理のレシピを考えたり、農家ツアーを企画したり。いつしか生産者と生活者をつなぐという使命感が芽生えていた。

己の “分”を知り、よりよい仕事を。

2012年に仲間と法人を設立。「このままボランティアで続けると疲弊してしまうと感じて。会社組織にしたら、まわりが変わりました」。例えば、JAや行政など大きな組織と取引できたり、司会だけでなくイベント全体を任されたり。また、生産者との関係にも変化があった。「それまでレシピを考えるお礼は野菜でしたが、『いくらで考えてくれる?』と聞かれ、お金をいただけるようになりました」。

そして昨年、自らの会社「N・GROWTH」を設立。食に関する講師や司会、プロデュース等の業務に加え、売場づくりの販促事業を手がけ、人材育成にも力を入れる。

がむしゃらな20代を経て、30代で「食の伝達者」という道を見出した桑原さん。

「人生って不思議。ゴールは見えなくても興味がある方に突き進んだから今がある。それに、これまでは料理も撮影も何でも自分でやっていたけれど、今は自分の強みを自覚して他は得意な人に任せられるようになりました。これからも食に関わる人やまわりのプロたちと高め合い、食で人を笑顔にしたい」。

N.GROWTH株式会社 代表取締役/野菜ソムリエプロ/フリーアナウンサー
桑原 ナミさん

1974年北九州市生まれ。東京の短大を卒業後、福岡の百貨店に勤める傍ら、イベント会社に登録して話す仕事を開始。ラジオのパーソナリティ、テレビのレポーター等を経験。結婚後、食に興味を持ち、野菜ソムリエ、食の6次産業化プロデューサーLevel3等を取得。2016年、『N.GROWTH株式会社』を設立。

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