コラム

小さな一歩が未来をつくる ~Vol.6~ やってみるとできる力がついてくる

経験がなくてもチャレンジしてみる

2002年34歳、2箇所目のパートの仕事は、全く経験のない職種「営業事務」。
どんな仕事なのか全くピンときませんでした。
なぜ、その仕事を選択したかというと
ハローワークの求人票に
「子育てしながら働くお母さんを応援します!」
と記載されていたからなのです。
今から15年前は、こんな嬉しいコメントを求人欄に載せている企業は
本当に珍しく一瞬で釘付け!に。
職種よりも何よりも言葉に惹かれたんです。
これは逃がしてはいけないと即応募。

会社は、企業等の制服卸業者。
本社は福岡にあって募集している久留米支店は
男性5名、女性1名のこじんまりした事務所。
実際に久留米支店を見に行ってみました。
ウインドウに飾られた制服を見ながら、どんなことをアピールしたらいいのか
イメージして面接に挑みました。
そして、運良く、採用の連絡をいただいたのです。

後からお聞きした話では、7名ほどの応募があったそうで、
採用を決めた理由は、電話応対が良かったからだったそうです。
空港に勤務している頃、無線やインターカムなど、通信機器を多用していたのですが
声や話し方で感情が伝わるな〜と常々感じていました。
声って表情があると思うのです。
企業の電話応対も、一瞬で会社のイメージが印象付けられるほど
とても重要だと思っています。面接で電話応対について聞かれたのですが
たくさんある企業の中から選んでかけてきてくださるお客様に
感謝の気持ちが伝わるようにいつも心掛けていたいと答えました。
制服といえば、空港にグランドホステスとして勤務していた頃
新入社員の制服サイズ合わせや、注文・在庫管理の担当を
していたことがあり、その経験をアピール。
ファッション関係の雑誌をよく見ることと
洋服の生地、素材などは結構詳しいこと
学生の頃はミシンがけや裁縫が好きで手作りの小物を作っていたことなど
を話しました。
まさか合格するとは思っていなかったので、採用の連絡は本当に嬉しい出来事でした。

ガーベラ.001

最初はゼロでも、日々仕事をすることで成長する

勤務時間は9時半から15時半。久留米までの電車通勤。
スタート時間が遅くなったので
子どもたちに、早く起きなさい!早く食べなさい!早く着替えなさい!と
殺気立っていた朝が、少しだけ穏やかになりました。
私も子どもたちも、日々成長し、仕事と家庭の両立に
大分慣れてきてたのだと思います。

出社すると、注文していた商品がメーカーから届き
ダンボールに詰められた商品と納品伝票を確認。
その後、伝票を見ながら専用のパソコンに入力していくという作業。
納品チェック、伝票入力、在庫確認、電話応対、来客応対が主な仕事。
営業マンは、お客様から注文を受けた商品を朝車に積んで
それぞれの担当地域を回る仕事なので、日中はいらっしゃらなくて
もう一人の事務Kさんと二人きりでした。
子どもが熱を出したりした時は、Kさんがいつも
”大丈夫、なんとかなるから。お大事にね”と言ってくださり
支店長や営業マンのみなさんからも休んだことについて
一度も責められることなく
子どもがいることに引け目を感じることなく働ける環境で
いつも感謝の気持ちで仕事をすることができました。

最初は、右も左もわからないゼロの状態から、
毎日一つ一つ新しいことを覚えるのに必死でした。
パソコンもあまり得意ではなかったのですが
だんだんと慣れてくると伝票入力のスピードも出てきて
入社当時に比べると自分の成長も感じられるようになって行きました。

約2年間、毎日ルーティンの営業事務の仕事を続けていましたが、
このままずっとこの仕事を続けたいのかなと段々と思うようになってきました。
この頃、夫婦仲も最悪だったし、いつか夫に頼らずに自分で子どもを育てらるように
なったらという気持ちが心の奥底にあったので、次男が小学校に入学するのを機に
フルタイムの仕事に変わろうと思ったのです。

フルタイムでどんな仕事をしたいのかと考えたとき
このまま営業事務の仕事を続けていきたいのか
それとも、行きたかった方向に向きを変えてチャレンジするのか悩みました。
これからの人生を考えた時、正社員として8年間勤めていた航空関係の仕事に
戻りたいなら、このタイミングかもしれないという思いが沸き起こってきたのです。
旅行業やサービス業になると、どうしても土日が出勤になってしまいます。
子どもが小学生になるし、フルタイムで働いて、少し遅くなっても義父が家にいるので
なんとかお留守番はできるかなと。
(夫は相変わらず毎日遅く、帰ってこない日もあり、
週末も家にいるかどうが全く予想がつかない状況でした)
私の場合、義父がいてくださったから、その選択ができたのですが
もし、そうでなければ、子どもたちが学校から帰ってきて
子どもだけで留守番をさせることになるのは、本当に心配なこと。
子育てしながら、フルタイムで仕事をするには、いろんな壁が一気に押し寄せてきます。
不安はありましたが、”いつか航空関係の仕事に戻りたい”という
密かな想いを実現したい衝動に駆られていたのです。

お世話になった職場の方々や支えてくださったKさんに退職の意思を
伝えるのは、本当に勇気がいることでした。
自分の未来を選択していていくということは、
時には周りの方を悲しませることになったり
心の痛みを感じたりすることがついて来るんだとこのとき初めて感じました。
周りがどう思うかということを優先すると行動を起こせません。
一番大事にしたいのは、自分がどうありたいのかという気持ちです。

退職の意思を伝えたとき、Kさんは、子育てしながらフルタイムで仕事をするのは
大変なことだし、これまでのように甘い気持ちではできないよと
助言をくださり、支店長もこのまま続けていったら、正社員の道もあるから
辞めなくてもいいんじゃないかとお声かけをしてくださいました。
でも、そのとき、すでに決心していたことだったので、意思は揺らぎませんでした。

振り返ってみると本当に恵まれた環境の職場だったと
感謝の気持ちが蘇ってきます。
目を閉じると、いつも応援してくださった皆さんの優しい表情が目に浮かんできます。
子育てしながら働くことを理解してくださる方々に恵まれた2年間があったから、
次のステップを踏めたのだと思っています。

大好きな飛行機に関わる仕事にもう一度戻りたいという想いを実現するために
動き出そうと決めたのです。正社員になりたいと夢見ていたのですが
自分にブレーキがかかります。
なぜかというと航空関係の仕事には残業が多いからです。
この業界で残業をせずに定時で帰宅できる働き方として選択したのは、
派遣社員として働くことでした。
そして、昔勤めていた某航空会社グループの派遣会社に登録をしたのです。
37歳。次男が小学校に入学をする年でした。。

★Tomo’s photo ★
先週、アヴァンティさんのイベントに参加してきました。
韓国好き女子部のイベントです。
夏には絶好のロケーション! “
MARIERA THE SKY”
浴衣の着付けにチャレンジしてみようと決めて、練習と準備に
ハラハラドキドキワクワクでしたが、なんとか着ることができました。
今年の夏、一番の思い出となりました。
浴衣.001

ブログ0811.001

前回までのコラムはこちらから↓
専業主婦からのRestart 小さな一歩が未来をつくる

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