インタビュー

曽根 ゆかりさん/作り手と買い手の架け橋となり九州を盛り立てたい。

作り手と買い手の架け橋となり九州を盛り立てたい。

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ニューヨークで見つけた最上の場所

モードな佇まいが、まさに「バイヤー」のイメージにピッタリな曽根ゆかりさん。とても気さくで、チャーミングな女性だ。

岩田屋に入社したのは1991年のこと。当時、百貨店には情報発信基地のような役割があり、「面白いことができそう」と志望した。紳士服の販売からスタートして、ほどなくバイヤーとして頭角を現す。96年開館したZサイドには企画から携わり、27歳は「どんどん吸収する時期だった」と振り返る。そしてちょうどその頃、研修で訪れたニューヨークでの体験が、彼女の原点になっているという。

5番街にある「バーグドルフ・グッドマン」。セレブが集う高級デパートにスニーカーとリュックでふらりと入った曽根さんでも、非常に心地よくもてなしてくれた。「スタッフがフレンドリーでかっこよくて、ワクワクする空気が満ちて、これぞ百貨店のプロと感銘を受けました」。

30代で婦人服リニューアルリーダー、40代で管理職になると約300人をマネジメントする立場に。30代までは失敗を恐れることもあったが、経験を積むと「どうせやるなら楽しく前向きに」と吹っ切れた。そんな中、会社肝いりの新プロジェクトに抜擢される。2014年に三越に新設され、自分らしくライフスタイルを楽しむ人に向けた売場「ラシック」を企画から任されたのだ。

開店前は2年にわたり、親会社である三越伊勢丹ホールディングスの東京オフィスに出向。専門店街の仕組みを学びつつ、チームで全国800社以上を回り、約55店を厳選した。開店後も売場のブラッシュアップを続け、3年経った今は売上10%の伸び率を誇る。

まずは何でも自分でやってみる

曽根さんのモットーは「好奇心を持ち、自分でやってみること」。一般的な情報や流行に流されず、いち消費者として、自分の体験や感覚による裏付けを大切にしている。昨年はお客様と密に接する部署を経験し、お客様の視線で発想・行動する姿勢が重要だと改めて実感した。

「作り手と買い手をつなぐ架け橋となり、九州を盛り立てたい」と語る曽根さん。バイヤーとして、数多くの作り手に出会ってきたが、全てを自社で扱えるわけではない。いい作り手が東京やアジア等へ出店する支援もしたいと考えている。

一方、社内では販売員(スタイリスト)の育成に力を入れる。「いい物といい売場があっても、一番重要なのは人だから」。27歳で出会った「バーグドルフ・グッドマン」を心に抱き、曽根さんは軽やかに挑戦を続ける。

株式会社岩田屋三越 営業政策部 店舗政策担当 部長
曽根 ゆかりさん

熊本県生まれ。京都の大学を卒業後、1991年株式会社岩田屋に入社。主にバイヤーとしてキャリアを積み、ピラミッドゾーン、Zサイドなどの売場を手がける。2012年には親会社である三越伊勢丹ホールディングスの営業本部に出向。2014年9月、福岡三越の地下1階に約55店舗が入る「ラシック」をオープンさせた。

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