シングルであることで将来の不安を感じる人は約9割
独身女性たちのリアルについて調べた、アヴァンティ働く女性研究所のアンケートでは、「シングルであることで将来への不安があるか」との問いも聞いてみました。「不安はない」と答えたのはわずか11%で、「不安がある」と答えたのが89%を占めました。
不安がある人のうち、「シングルなのでより不安に感じる」人は44%、「不安はあるが、シングルかどうかは関係ない」は43%、「シングルなので不安はより少なく感じる」3%でした。シングルなのでより不安は少ない、というのは、独り者であるがゆえ自分の老後だけを心配して備えていればよく、夫や義父母の面倒まで心配する必要がないのが気楽だ、という意味でしょう。また、老後が不安な人のうち、シングルかどうかは関係ないと答えた人が半分を占めたのは、老後への備えは、結婚していようがシングルだろうが、同じく考えなくてはいけないと感じている人が多いことの表れでしょう。
投資や貯蓄をしている人の3人に1人が投資信託を、5人に1人が株を、7人に1人が外貨預金をしている
そんなふうに老後への不安がある中、経済的にどう備えているかについても聞いてみました。資産運用については、投資や貯蓄をしている人は55%で、その内訳を複数回答で答えてもらったところ、預貯金は82%とほとんどの人がしていました。福岡のシングル女子たちの、堅実な性格が見て取れます。
資産運用でしていることは次いで、投資信託32%、株18%、外貨預金14%、投資型の生命保険13%、国債と外国為替がともに7%でした。投資や貯蓄をしている人の3人に1人が投資信託を、5人に1人が株を、7人に1人が外貨預金をしている計算です。預貯金で堅実に貯えを増やすだけでなく、積極的な運用もしている人が意外に多いことが分かりました。
さらに、数は少ないですが、2%の人が債券、REIT(不動産証券)、不動産(現物)の投資もしていると回答しました。不動産で副収入を得たり、投資信託の中でも株ではなく不動産証券を採り入れたりと、本格的です。手堅いローリスクローリターンのものから、積極的に利回りを狙うハイリスクハイリターンのものまで、さまざまに分散投資しているのでしょう。老後を見据えて、国内外、株・現金・債券・外為などで、資産のポートフォリオを組んでいるのに違いありません。
預貯金で原資ができたら、運用・投資商品にも興味あり
一方、いま現在、貯蓄や資産運用をしていないと答えた45%の人に、どんな投資に興味があるかを聞いたところ、最多は「投資に興味はない・する気はない」と「預貯金」が、ともに33%と最多でした。貯金や投資をしたことがない人にとっては、貯蓄も投資も遠い世界の話であることと、それでももし始めるならまずは預貯金からと考えていることが伺えます。

以下、興味のある投資法は、「外貨預金」24%、「株」、「投資信託」ともに16%、「クラウドファンディング」11%、「外為」7%、「国債」、「不動産(現物)」ともに4%、「債券」「REIT」「金・プラチナ」「ワイン」「美術品」がそれぞれ2%と、興味は幅広いことが分かりました。預貯金で原資を作った後、適切なアドバイスをしてくれるファイナンシャル・プランナーや金融機関があるなら、シングル女子たちは、これらの運用・投資商品にも挑戦してみたいと思っているのかもしれません。
アヴァンティ働く女性研究所の登録者で独身の女性約2000人にSNS等で呼びかけ、回答を得た。回答期間は9月19日〜29日。有効回答数105。回答者は21〜63歳、平均年齢は40歳。
アンケート結果に関するお問合せは、
「avanti 働く女性研究所」まで
TEL:092-724-3226 E-mail : labo@e-avanti.com