
旅行好きなアヴァンティ女子たちは、では旅行情報をどうやって手に入れているのでしょう。
旅行先をどうやって決めるのか、旅先を決めるために参考にしている媒体は、1位がテレビ(地上波)でした(36%)。意外にも、いまだテレビが影響力を持っていることが分かります。地元放送局で旅番組はよく放送されていますが、ついつい見てしまい、その影響で旅先を決めてしまう人が多いのかもしれません。
次いでウエブメディア、口コミ(34%)、旅行ガイド(29%)、旅行会社や航空会社、鉄道会社などの旅行パンフレット(27%)、ツイッター、フェイスブック、ライン、インスタなどのSNS(25%)、一般のフリーペーパー(23%)、有料の旅行雑誌(20%同)、無料の旅行ガイド誌(16%)と続きます。手前みそですが、アヴァンティのようなフリーペーパーも活用されている、というわけです。

ただ、旅先を決めた後に、そこで何をするかを決めるための情報収集に役立てている媒体となると、順位が変わってきます。最も頼りにされているのはウエブメディア(45%)、次いで旅行ガイド本(41%)、有料の旅行雑誌(34%)となります。行先が決まったら、旅行ガイド本や雑誌を買って研究し、またウエブメディアで最新情報や旅程に合わせたイベントの有無を確認するのでしょう。
そのほかに、旅行会社や航空会社、鉄道会社などの旅行パンフレット(23%)、ツイッター、フェイスブック、ライン、インスタなどのSNS(同)、口コミ(21%)、一般のフリーペーパー(20%)、自治体のホームページ(同)と続きますが、無料の旅行ガイド誌(18%)、テレビ番組(地上波)(同)、有料の雑誌(9%)なども活用するようです。ひとたび旅行先が決まれば、まずはガイド本などで調べ、ウエブメディアやSNSや自治体のホームページを見たりして、詳細に旅の計画を練るのでしょう。

検討する時に重要な条件としては、金額(予算内かリーズナブルかなど)(78%)、食事のよさ(44%)、出発地からのアクセスの良さ(39%)、行く時期にイベントがあるか(同)、現地での各スポットへのアクセス(36%)、到着までにかかる時間(30%)、などとなっています。
検討する時には予算の次だった「食事の良さ」は、その旅行への満足度の高さを決める際には最大のポイントになります。何が良ければ満足度が高いですか、との問いに対して「食事」はダントツで1位(77%)で、2位の「現地の人の好さ」「宿泊先のホスピタリティ」(いずれも46%)、4位の「宿泊先のアメニティや設備」(43%)、5位「アクセスの良さ」(41%)、を引き離しています。

満足度を決める項目としてはさらに、「温泉」(29%)、「アクセスの分かりやすさ」「事前の情報通りである・事前情報以上であること」(いずれも25%)、と続きます。逆に、満足度の高さへの貢献が少ない項目を見ると、「町中の観光表示の分かりやすさ」(16%)、「お土産」(20%)、「イベントなどの体験」(21%)などが挙げられます。
つまり、食事がおいしくて、宿が親切で設備が整っていたら、それだけでかなり満足度が高い、ということです。温泉やイベントなどは、良かったらプラス評価だけれど、もしイマイチだったとしても旅行の印象を決定づけるほどではない、とも言えます。旅館・ホテルや自治体の観光協会としては、食事処や観光名所のレストランのグレードを上げたり、コスパを良くしたりすることが、旅好きな福岡女子たちの心をつかむ最大最強の戦略になるかもしれません。
(文・元沢賀南子)
アヴァンティ働く女性研究所の登録者で独身の女性約2000人にSNS等で呼びかけ、回答を得た。回答期間は11月20日〜12月7日。有効回答数56。回答者は25〜59歳、平均年齢は42.7歳。

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