「お金が天(そら)から降ってくる」
…皆さんも、こんな言葉を一度は聞いたことがあるかもしれません。
もちろん、実際にはそんなことはほとんど有り得ないのですが、
今回は、この冗談のような言葉について、真面目にお話してみようと思います。
お金はどこから降ってくるのか?
さて、お金は、どこから降ってくるのでしょうか。
まさか読んで字のごとく、本当に、空から降ってくるとは思わないでしょう。
自然現象として空からお金が降るなんて有り得ませんよね。
では意図的に空から降らせるしかありません。
そんなことは誰がするのでしょうか…?
これも普通の人だったら、そんなこと言わないし、思いもしないと思います。
TVのバラエティ番組であるかどうかぐらいで、現実的にはほとんどあり得ない話です。
「空からお金をばらまけ」と言った金融界の著名人
皆さんは驚くかもしれませんが、「空からお金をばらまけ」と言った方がいます。
それも金融の分野では超のつく有名人です。
それはアメリカの経済学者でアメリカの中央銀行の総裁を務めたバーナンキ博士です。
博士は「不況のときには、お金をヘリコプターで街にばらまけばいい!」と言ったのです。
経済学者でアメリカ中央銀行の総裁がこんな事を言うなんてビックリしますが、
別に彼は奇人変人でもなく、
とても立派な方というのが金融業界での評価です。
ただ、普通の人の感覚だと、お金を大切にしていないのかと素朴に思います。
バラまいた時にお金を受け取った人とそうでない人とでは、
不公平だと感じる人も多いのではないでしょうか。
実際には、国から中央銀行にお金を流すので、
「不況のときには、お金をヘリコプターで街にばらまけばいい!」という表現は、
銀行にお金を流す比喩として使ったと想像できます。
また、スピリチュアルな分野では、宇宙預金がある、などという言われ方もあります。
過去の自分の徳が積み重なって、お金に換わって宇宙(どこか)から降ってくる、という考え方です。
私は些かこの考え方には懐疑的ですが。
大金を手にすることもある身近な価値観として、
実際にお金が降ってくることはあるのだろうかと考えてみたいと思います。
スクールでこのワークをやったことがありますが、
その時の意見として多くの方から実際に出たのは、本当に空から降るというのでなく、
「タンスの中に隠してあったのが出たきた」とか、「昔の預金通帳がふと出てきた…」とか、
思いがけないお金が急に入ってきた時に使う、という印象でした。
皆さんどうですか?
意外とそんな経験がある方もいるかもしれませんね。
また、つい先日のニュースで、ゴミの山から1000万円が出てきた記事をよみました。
1000万円という金額になると、宝くじにあたるとか、TOTOで当たるとか、そんな想像をしてしまいます。
お金の集まる環境に身を置く
このあたりで一回まとめとみると、色々と考えてみると、
お金が欲しいと思ったり、お金の集まる環境の傍にいると、
お金を得るチャンスも自然と高まるのではないでしょうか。
ということが推察されます。
例えば、自分のライフスタイルが確立しており、
自給自足の生活でお金は無くてもいいと考える人もいますが、
そのような方はお金が必要でないので、お金のことは話にも上らないですよね。
一方で、本当にお金が必要だと真剣に思い悩んでいる人は、
お金を得るために必死で、何らかのアクションをしていると思います。
お金を手に入れるには先行投資が必要
お金を得る方法として、一番、最初に思いつくのが、
宝くじやナンバーズなど、一攫千金的なものなのではないでしょうか。
これは、正しいと思います。
ただ一点、問題があります。
宝くじを買うにせよナンバーズを買うにせよ、
最初にお金を支払わなければ、手に入れることはできないのです。
宝くじで当たるには、券を買わないとそもそも当たりません(至極当たり前ですが)。
先行投資をしないで、お金が得られればそれに越したことはないのですが
それは単なる妄想でしかありません。
高い給料が欲しいと思ったら、手に職を得ようと習い事をしますが、
習い事でスクールに通う為には通常、受講費用が発生しますよね?
これは、自分自身に技術を身に付ける為の、先行投資以外の何者でもありません。
実は、かなり誤解をしている人が多いのはここの先行投資の考え方です。
お金が欲しいな、でもお金を使うのはイヤだ!
と思っている人には、当然ですが、お金は入ってきません。
なぜなら、自分に先行投資をしていないからです。
宝くじを買おうと思って買わず、当たったらいいな~と願っていますが、
宝くじを買っていなければ、そもそも抽選対象にすらなりません。
もっと原始的に考えれば、
例えば地中に金がたくさん埋まっているから掘り出そう!と思った場合、
手で掘っても大変なので、シャベル等を買ってくるのにお金がかかりますよね。
何でもそうなのですが、お金を得るには、まず最初にお金を使う=先行投資をする必要があるのです。
昔から、何か投資するには、自分に投資するのが一番最初と言われていますが、
これを例えるなら、自分に対してお金を降らせるのがいいのです。
自分がそこにいて、自分に投資をするということは、
自分のちょっと上からお金を降らして自分が全部もらうことは、
イコールお金を学ぶ知識を身に付ける、と同じことになります。
自分にお金を降らせよう
お金が天から降ってくる、ということは現実的にあり得ないと思っているかもしれませんが、
自分にお金を降らせることは、実は簡単にできるのです。
お金を降らせる原資は最低限、自分自身で持っている必要がありますが。
そして、自分に降らせたお金を、自分で吸収できるかどうかは、自分次第です。
なので、一度、自分にお金を使って技術を身に付けようと思ったら、
徹底的にやってくださいね。