インタビュー

太刀山 美樹さん/親も子も教育者も チャレンジできる社会を作る

「運動を通じて子どもたちの成長をサポートしたい。育っていく姿を見るのが一番の楽しみです」。23年間、運動を介して子どもの教育に携わってきた太刀山美樹さん。その生き様と熱い思いで、人の心に次々と火を灯し、教育界をリードしている女性だ。

太刀山さんはこれまで、保育園から大学まですべての教育課程で教師や講師を務めた。その中でも特に幼少期が重要と考え、子どもの運動教室『MIKI・ファニット』を2006年に起業した。そのきっかけはほんの些細なこと。かつて主婦として、子育てにやりがいを感じながらも閉塞感を拭えない日々に、社宅の友人を集めて乳幼児向けに自分が得意な運動を教えるサークルを作ったことだった。あの時踏み出した小さな一歩が、現在の飛躍へとつながっている。

教室のコンセプトでもある「何度でもチャレンジする芯の強い子どもを育てる」。それには、子どもを取り巻く大人へのアプローチも不可欠だと最近は強く感じているという太刀山さん。「子どもは前に立つ人の “やること” を見て育つものです。だからこそ、保護者が元気でいることや、教育者の勇気、挑戦する姿を子どもに示すことが大切だと考えるようになりました」。子のやる気を運動教室で引き出し、講演や研修で、親の元気・教育者の勇気を引き出すべく各地を奔走している。彼女が今、構想するのは、子育て期からの小さなコミュニティづくり。『MIKI・ファニット』で培ってきたノウハウを生かして、地域に根ざした活動を行いたいと青写真を描く。

そして、今日もまた太刀山美樹は講演会やメディアで発信を続ける。子どもには「できたね!」と。子を取り巻く大人には「悩みますね、でも大丈夫ですよ」と伝えるために。「子も親も教育者もチャレンジできる社会」をつくるため、前傾姿勢で彼女のチャレンジは続いていく。

『株式会社 MIKI・ファニット』代表取締役
太刀山 美樹さん

福岡県筑後市出身。八女高校・福岡大学体育学部卒。2児の子育ての傍ら、公民館で運動の親子サークルを開くなど、地域活動からフリーランスの講師となり、NHK福岡で体操コーナーを10年担当。取得した18種の運動資格や講師経験を元にオリジナル知育プログラムを確立させ2006年『MIKI・ファニット』を起業。近畿大学・西日本短期大学保育科などで講師を務める。教育コメンテーターやコラムニスとしてメディアでも活躍中。2015年には九州大学大学院経済学府に入学、在学中。2016年から福岡県男女共同参画審議会委員。

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▲ 1.2つの直営スクールと博多阪急、福岡大丸など7カ所で、0歳からの親子運動や、チアダンスや体育教室を展開。研修やコンサル事業も手掛ける。

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▲ 2.教育講演会では体験談を交えたユーモア溢れる表現で、大人が一歩踏み出すきっかけ作りをしている。

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▲ 3.多忙な日々も「子どもの成長が喜びなんです」と軽やか。そんな太刀山さんのエッセンスが詰まった著書の『前傾姿勢でいいじゃない? 子育て、起業、いま女子大生』(西日本新聞出版社)。


MIKI・ファニット 福岡西校
福岡市西区内浜1-7-2 西部スポーツガーデン 2F
http://www.mikifunnit.com/
TEL/092-407-2530
※運営会社『(株)MIKI・ファニット』福岡伊都校他、博多阪急教室、大丸福岡天神教室、ワン・ツウ・スポーツクラブ中央教室あり
※太刀山美樹オフィシャルサイトは「太刀山美樹」で検索

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