これまで15年にわたり、福岡と東京でのべ3800件以上の家庭を訪問して、整理収納のアドバイスを行ってきた里舘友子さん。「私はもともと片付けが苦手だったんです」と明かすが、わが子のアレルギーをきっかけに掃除や片付けに目覚め、「全国整理収納アドバイザーコンペティション」でグランプリを受賞するまでに。片付けが苦手な人の気持ちがわかるからこそ、クライアントの共感と感動をよび、やる気を引き出すアドバイザーとして高く評価されている。
起業して10年。整理収納サービスを利用するクライアントは、ひとり暮らしの若者から夫婦、ファミリー、シニアまで幅広い。「ライフスタイルや思いは人それぞれ。まず家をお訪ねしてじっくりお話を伺い、暮らし方や持ち物を見せていただきます。そして何のために・いつまでにやるというゴールを定め、暮らしの目的に合わせたオリジナルの収納計画を立てて進めます。単に片付けるだけでなく、片付かない原因を探り習慣まで変えることで、リバウンドせずに快適な暮らしをキープできるんですよ」。秘めていた思いを里舘さんに打ち明け、思わず涙を流す人も多いとか。クライアントの過去・現在・未来に向き合い、その人の暮らし、ひいては生き方をサポートする、実に奥の深い仕事なのだ。心身ともにハードな業務だが「日々お客様から学ぶことばかり。ありがとうと感謝され必要とされているという実感が原動力です」とあたたかい笑顔で語る。
ここ数年 “暮らしのコンサルタント” として整理収納アドバイザーの需要がさらに高まっている。企業の依頼等で担当する収納セミナーは年間60本にのぼり、アドバイザー認定講座の講師を隔月務め、本も出版した。「暮らしが整えば人生の半分はうまくいくと実感しています。仕事のパートナーを増やし期待に応えていきたい」。
『暮らし美人化計画 ハウスキーピングSan』 代表
里舘 友子さん
夫の転勤で10回の引越しを経験。2007 年「NPO法人ハウスキーピング協会」認定講師資格を取得、2008年『暮らし美人化計画 ハウスキーピングSan』設立。同年、全国整理収納アドバイザーコンペティションでグランプリを受賞。整理収納アドバイザー2級認定講座をはじめ、大手企業や公共団体主催の収納セミナー、福岡市の女性起業家応援プロジェクトの相談員も担い、メディア等への出演多数。「整理収納アドバイザー」の最上位資格で、全国にまだ19名しかいない「整理収納アカデミアマスター」の称号も持つ。
▲ 1. 2016年6月末、初の著書「私は整理収納アドバイザー」が完成。里舘さんの仕事内容や知識、経験がぎっしり詰まった1冊だ。
▲ 2.楽しくワイワイ進行する「50代からの暮らし美人化計画」、子育て世代向けの「片付けなさいと言う前に」などわかりやすい講演が大好評。
▲ 3.綿密に計画された「収納設計図」。最近、整理収納を見直したことで地震の被害を防げた例もある。
暮らし美人化計画 ハウスキーピングSan
福岡市中央区輝国
http://house-keep.info/
TEL/092-406-3175