インタビュー

古賀 美里さん/「食」で日本を守るため できることから一歩前へ

『Misato食育サロン』の代表である古賀美里さんは、菓子工房『ル・ボヌール』の運営も行っており、食育講演や料理教室のほか、地元食材を使った地域活性型の菓子開発・製造に携わる。パティシエや栄養士など多彩な顔を持つ彼女は、大野城市の農業委員に選任されており、地元の農業に行政の立場からも深く関わっている。食のプロとして幅広く活躍する彼女だが、その活動の “はじめの一歩” は決して華やかなものではなかった。

「限られた予算で、大工をしていた知人を頼って自宅一室に工房を作りました。そして公民館を借りて旬野菜の料理教室を開いたんです」。離婚を機に1歳の子どもを抱えるシングルマザーとなった古賀さんは、子育てと両立できる仕事を模索した。「常に子どもの側にいたいから自営業。どうせやるなら大好きなお菓子づくり。そして、子育てや食の仕事を通じて得てきた経験を発信することで社会の役に立ちたい。だから講演会や教室で “人に伝える力” を身につけよう」。そう結論を出して32歳で起業。栄養士だった彼女は、子どもに食べさせたい “野菜の菓子” を作りはじめた。商品を販売店に納品する傍ら開いた料理教室が評判を呼ぶと、料理教室の講師依頼を皮切りに、生産者や町役場から「うちの地元食材を使えないか」と依頼が舞い込むようになる。小さな仕事をていねいに取り組んだ結果、顧客が顧客を呼んでいった。

「食で日本の未来を守ることが仕事のテーマです。食育はもちろん、子育てをしながら働く女性の支援や、結婚出産を考える女性の婚活支援にも力を入れたい」。多数の食育婚活イベントを開催してきた実績から、福岡県の経営革新「人生設計支援型婚活・恋活事業の展開」の認定を取得した古賀さんは、2016年秋から結婚相談所の運営に乗り出す予定だ。この一歩もまた社会を変える力となるはずだ。

『Misato食育サロン』代表
古賀 美里さん

大野城市出身。福岡女子短期大学食物栄養科卒業。証券会社に3年間勤務した後、結婚を機に転職。金融機関に勤めながら食に関する資格を多数取得。フードアシスタントと栄養士の仕事を経て、2009年に地元である大野城市にて菓子工房『ル・ボヌール』オープン。同時に食育講演や料理教室などを行う『Misato食育サロン』を立ち上げる。現在、大野城市農業委員(2期)。JA筑紫ゆめ畑専属フードコーディネーター。ホリオクッキングスクール専属栄養士。福岡第一高校製菓講師。1児の母。

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▲ 1.自宅の工房。ここで話題の商品を次々と生み出した。

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▲ 2.大野城市のマスコットキャラクター「大野ジョー」とのコラボレーション菓子など、地元名産品を使った商品の開発から製造までを請け負う。

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▲ 3.講演資料やレシピの作成は、工房の近くの事務所にて作業。講演内容は「食育」だけでなく「女性活躍支援」や「婚活支援」など様々な依頼を受ける。


Misato食育サロン
大野城市筒井2-9-31
http://misato-shokuiku.com
TEL/092-775-6383

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