古田 香さん
株式会社ポータル人材部部長
大学卒業後、銀行にて勤務し、外資系航空会社へ転職し、シンガポールにて勤務する。その後に人材紹介会社を経て2008年に現職。社外のネットワークを築くことも積極的に活動する。趣味は茶道。
温かさと厳しさを兼ね備え、 やりたい仕事を、「実現させる」。
「周囲は厳しいなって、思うでしょうね」という言葉とは対照的な優しい笑顔。「仕事で失敗したら、仕事で取り返すしかないですから情けはかけません」と続ける古田香さん。人材派遣・人材紹介・再就職支援・人事・教育支援で人と企業と社会をつなぐ企業、『ポータル』の人材部部長だ。温かくも厳しいその言葉には、自身の経験が宿る。
新卒で入社した銀行では、徹底的にビジネスマナーを叩き込まれた。職種の特性もあり、顧客への立ち居振るまい、態度、文章の作り方、事細かに学んだことが、現在の礎となっている実感があるからこそ、今の部下の指導もていねいだ。そうして育成した部下が成長したときが、やりがいを感じる瞬間だという。
リーダーとして手腕を発揮する古田さんの仕事姿勢は、どこまでもまっすぐだ。「私がこの立場にいる意味は、〝新しい仕事〞を作り出し、仕組み化することだと思っています。自分が挑戦し、フローを作って自分以外の人でもできるようにすることが大切です」。そのために「やりたい」と感じた仕事は、絶対にやる。これが古田さんの信念。「その仕事に携わっている自分や、成功しているイメージが目に浮かびます」。絶対にやりたいという強い思いを持って、プレゼンで勝ち取るための努力はとことんするのが彼女流だ。
社内だけでなく社外のネットワークも豊富な古田さん。福岡はもとより、これまでのキャリアを生かして、全国・海外の人脈も豊富だ。「自分の実力以上の仕事ができているのは、その道に精通した方々のサポートがあるからです」と語る古田さんだが、その人脈を築けることが、人望の厚さを物語っている。
今の会社が最も大切にしている『人の人生を輝かせる仕事』をしていることが、人との関わりを大切にすることに繋がっている。 最後に、リーダーに必要なものは? との問いに「志と徳」と即答。そう答える彼女こそが、今求められるリーダー像そのものかもしれない。
◎私の勝負アイテム…「読書はとても好きです」と語るように、普段はビジネス書や新書を読むことが多い。社外ブレーンの一人でもある北山顕一氏の『人生を豊かにする50の道話』は、人として、リーダーとしてとても勉強になっている一冊。