上原 明美さん
FBS福岡放送制作スポーツ局「めんたいワイド」
アシスタントプロデューサー
福岡県糸島市出身。九州大学法学部卒業後、ドキュメンタリーを制作したいと『FBS福岡放送』入社。報道記者を丸5年務める。制作局へ異動後、中国人の彼と結婚。妊娠・出産を経験し、1年で育児休業から復帰。現在は「めんたいワイド」の番組制作を担当する。
テレビの仕事が好き。
仕事をしている私が一番私らしい。
FBSの情報番組「めんたいワイド」の制作現場で、アシスタントプロデューサーを務める上原さんが今月の主役。番組のスケジュールや企画の精査、出演者の交渉、ディレクターなど現場スタッフとプロデューサーのかけ橋としても重要な役割を担う。忙しい仕事を子育てと両立して行うにはどんな工夫があるのだろうか。
FBSの制作現場で出産を経験した社員は上原さんが第1号。「1年ぶりに復帰したら、スピード感についていけなくて」と語るように、復帰後、自分のペースができるまで、続けられるか不安に思うこともあった。そんな時、上司に悩みを共有してもらおうと、働き方や仕事の進め方などを随時相談するようにしたら、次第に周囲が協力してくれるような雰囲気が。「ある朝、子どもが腹痛で病院に急遽行くことになり、〝遅刻します〞と連絡したところ、上司から〝ママがんばれ! ゆっくり来て〞というメールが届いて。その心遣いがありがたくて」。
ハードな仕事量を上原さんは効率を上げることでクリアしてきた。とはいえ、週末は残業で帰宅が21時以降になることも。糸島に住む両親が週末は手伝いに来てくれ、息子の面倒を見てくれている。仕事を続ける理由を尋ねると、「やりたかった仕事をやらせてもらってきた。だから恩返しをしたいし、仕事をしている自分が一番自分らしいって感じるんです。そして、『ママお仕事がんばって!』と言ってくれる息子の声援が何よりの活力になっています」。
子育てポイント…
SkypeやFacetimeで単身赴任のパパと会話
中国に単身赴任をしているパパとは、スカイプやFacetimeで電話をするのが日課。顔を見て話せるので、心の距離が縮まります。写真は思わずパソコンにチュッの図。
働くママへの一問一答!
Q. 子どもと接するとき心がけていることは?
A. 聞き役に徹したり、質問を投げたり話しやすい場にすることと、一緒になって歌ったり踊ったりと楽しい雰囲気づくりを心がけています。お風呂と車内は二人で大合唱です(笑)。あとは、自分の好きなことを伸ばして欲しい。今、息子は相撲にハマっているので、私も一緒になって力士の名前を覚えたりしています。
Q.夫が単身赴任になって大変なことはある?
A. 中国への単身赴任が始まって約2年。夫が赴任した当初は、泣いて泣いて…。「どっちが仕事辞める?」と話し合いもしました。しかし、とりあえずやってみよう! とチャレンジ。ペースがつかめてきた今は、お互い行き来し、中国の文化を子どもに体験させられるなど、メリットを考えられるようになりました。
Q.国際結婚でギャップと感じたことはある?
A.彼は元々日本で働いていて日本の言葉や文化に馴染んでいたので特に違いなどを感じたことはないです。中国は共働きが当たり前で、お互いのやることをそれぞれ全うするという考えなので、私が働き続けることも、当たり前のこととして捉え、仕事を続けることに対してとても理解があります。