専門家に聞く
ワークスタイル新時代!これからの働き方とは?
これまでの働き方にとらわれず、自分らしく働くにはどうすれば?そのヒントを聞きました。
キャリアカウンセラー 西田明紀さん
日本IBMに入社し性別や国籍も多様な環境で社会人をスタート。リクルートエージェントにて企業の採用コンサルやUIターン転職斡旋を担当後、九州電力で女性活躍・ダイバーシティを推進。様々な経営者や人事の「ヒト」に関する考え方、個々人の「働く価値観」に触れ、グロービス経営大学院福岡校の立上げを経て、現在は久留米信愛女学院短期大学専任講師や福岡地域戦略推進協議会フェローほか、各種セミナーや研修、ワークショップ等で活動中。福岡県男女共同参画審議委員。
今、私たち一人ひとりが、自分に合った働き方を切り拓かねばならない時代が訪れています。私たち全員が実は“フツーに働く女性”の先駆者なんです。“先駆者”なんていうと、もっと上の世代の人の話でしょ? と思うかもしれませんね。でも、これまで終身雇用・年功序列・男性社員が長時間働いて当たり前、で成り立ってきた日本において、多くの組織でこれほど多くの女性が結婚や出産後も辞めずに働き続けている、というのは実は前代未聞の事態。会社側もこんな前例がないから、ライフイベントを抱える女性が多く働く環境づくりに暗中模索…そんな時代です。自分に合った働き方の前例がなくて辛い、先が見えなくて不安なのは、道なき道を進む“先駆者”だから。個人の価値観や生き方が変化しようとしているのに、社会や組織の環境が追いついていないから、皆苦しいのだと思います。
もう“これまでの働き方”に自分を合わせるのは、終わりにしましょう。考え方や価値観、家庭環境もやりたいことも、皆それぞれ違うのだから、働き方もそれぞれ違って当たり前。自分の働き方は自分で決める! という意識をもって、シフトチェンジに踏み切りましょう。
目次